2014-01-01から1年間の記事一覧
好きなものが周りにどんどん増えていった。2014年はそんな年だった。朝起きると、ラッセルホブスの電気ケトルでお湯を沸かし、スプーン一杯のコーヒー豆をミルで砕きコーヒーを入れる。コーヒーを飲みながら野帳にカスタムヘリテイジ91で思考の断片を書き留…
いつの間にか下火になっていたingress熱は、気がづいたら再び燃えていた。くすぶっていた薪にふうふうと息を吹きかけると炎がちらつくのと同じように。果たして吹き入られた空気が何だったのか。よく分からない。 今日は朝から街へ出かけ、乱立する青ポータ…
『海辺のカフカ』を読んだ。十五歳の少年が家出をしてやがて帰る話だ。それ以上でも以下でもない。彼は典型的な思春期の少年であり、自分の中にカラスという別の人格を見いだしている。その悪魔がヒップホップで食っていけとささやく、と似たようなニュアン…
週末は書店の雑誌コーナーに足を運び、ブルータスやCasa、万年筆の本を立ち読みした。載っている写真は非常に魅力的で、僕は網膜から養分を摂取するようにじぃっと見つめる。ただの紙なのに美容室に行った後のような爽快な気分になる。しかし買わない。立ち…
本には何も書かれていない。これは、僕が読書から得た最大の成果である。彼らは何かを話すが、それは読者を直接的に幸福に導くことはなく、あくまで触媒として作用するだけだ。答えは自分の中で既に持っているし、どうやるかも分かっているはずだ。ただ今の…
記憶はかすんでいく。思い出はすたれていく。衣類に染み付いたタバコの匂いは消えなくとも、そこから彼らを確かめることが少なくなる。最近は、湯船につかるのが億劫になり、だいたいはシャワーで済ましている。温水を出しっぱなしにしながらうなだれている…
寄稿を頂きました。 Pythonで学ぶ金融工学 のokuzawats (id:ayb)さんより寄稿を頂きました。ありがたいです。僕もokuzawatsさんのブログへ記事を投稿しました。そちらも暇があったら読んでみてください。以下本文。 「月3万円ビジネス」を読む。 いつもお…
タイトルは適当です。 どこかで心のよりどころを探している。よりどころというのは拠り所と書くようだけど、僕は糸を縒るほうをイメージしてしまう。脳内に隠された数本の思考をよってよって一本の糸にするような、そんな場所が欲しい。「ブログだよ、ブログ…
コーヒー日記。 昨日、コーヒー豆がamazonから届いた。パッケージを手にしてにやにやしていると、「クリスマスプレゼントを持っている少年のようだね」と言われた。そうかもしれない。緑色の包装に赤いコーヒーの実が描かれているデザインは、考えるとクリス…
目的のないじかたび photo by @Doug88888 この文章の帰結も考えずにペンを進める事態になった。なにせこの寒気のせいで街角の交差点は全て凍結し、吐く息はその場でパラパラと氷の結晶になってしまうからだ。寒さの中で僕は考えを進めることが出来ない。昔か…
インターステラーを観た。 映画館に行くのは五六年ぶりで、半券がタッチパネルで買えるようになっていたり、待合室に大きなディスプレイが置かれていて驚いた。少し待ってからシアターに入った。僕の後から何人かの人が入ってきてめいめいの座席に座った。家…
皿洗いと知性 深夜の皿洗いは立禅である。昨日リビングのホットカーペットの上で寝てしまった僕は、爛々と光る蛍光灯のもと午前二時に目が覚めた。体の節々の痛みに耳をかたむけながらそっと起き上がり、ほとほと台所へ向った。夕飯の食器がまだ残っていたの…
スマホの方はこちらから。 マトリョーシカ的書店@はてな - 本
時間と空間の観念性 前回告知したように、今日は『知性について』の中から時間と空間の観念性について話そう。観念性とは形のないぬるりとした液体のどんよりであり、決して沈殿することのない博多の塩のような味だ。要するによくわからないものだ。ショウペ…
どれみふぁドーナツを知る人はもういないか。 『知性について』を何度も読み込んでいるが、彼の言葉はひらひらとしてつかみにくく、ひとつのセンテンスを読み飛ばそうものなら虚無の世界へと引き込まれてしまう。真剣に読もうとすると業務以上の集中力を必要…
完成された夕方に、ひとりたたずむ男がいる。僕は彼を定時マンと呼ぶ。定時で帰ると、いつも道の途中で見かけるからだ。しかし、彼は同じ社内の人ではなくそれどころか会社員なのか年はいくつなのか家庭はあるのかそんなことも知らない。整った情報のない中…
3Dプリント体験。 昨今のIngress熱に浮かされて、しょうもないものをつくってしまった。Ingressのアイコンだ。 アイコンはこれ。 どうやって作ったかというと、shpewaysを利用した。shapewaysは3Dプリントサービスを行っている団体だ。CADデータを添付し、素…
逆張りで語る真実 ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか ピーター・ティールを知っているだろうか。彼は一九九八年にネットを利用した決済サービスであるPayPalを創業し、二〇〇二年にイーベイに十五億ドルで売却。その後は、独立国家創設やシンギ…
昨日は、会社が休みだったので土日と合わせて三連休だった。土曜ははてなブログテーマをつくり、日曜はエージェントの活動をいそしみ、月曜は本を読んだ。どうでもいい日常だったが、なかなかに充実していた。「週休五日で働きたいな」とか「Fablabを作って…
オールド・ブルー大根 - テーマ ストア - はてなブログ よかったら使ってみてね。日常の一般野菜 だいこん ダイコン 大根 1本出版社/メーカー: さんきんメディア: その他 クリック: 80回この商品を含むブログ (1件) を見る
時間泥棒との戦いの記録 昨日、わずかではあるが残高が増えつつある口座通帳をニマニマと眺めていると、身に覚えのない人物が僕の給料を天引きしていることに気がついた。「APヤフー(カ)」。彼(もしくは彼ら)は月末になると決まって4389円を引き出してい…
二十五を迎えてから敏感な体になった。肌感覚が研ぎすまされたとか、そんな意味合いではない。疲れやすくなったわけではない。無理が効かなくなってきたのだ。 例えば、以前は好きだったペヤングやきそば(大盛り)も、完食する前に胃がもたれてくる。香ばし…
あいさつ 朝は寒いのに、昼は暑い。
ピザを食べた。ピザというのはイタリアの食べ物で、うすく円形に伸ばされた粉ものの上に、チーズや野菜を載せて焼く。釜で焼かれたそれは野菜のうまみがほどよく溶け出していて、さらにまろやかなチーズがそれをやさしく包んでいた。100円だった。僕は消費専…
僕がカーテンを開けると、窓には結露がびったりとついており、外の景色が夢の中の一部のような不思議な感覚に陥った。四時五十分にかけたアラームで、定刻通りに起床したがそのまま何もすることがなく、出勤前の貴重な時間帯を浪費していた。読書や創作活動…
はい。 Sirianaから広がった刺激は僕を瞬く間に支配した。それらは日常のあらゆる場面で疑問を投げかけてくる。調子はどうだい、という具合にね。悪いに決まってるじゃねえか。 何をするにしてもSiriに気をつかうようになってしまった。椅子に腰掛けるとき、…
パリは—言うまでもないことだが—日本の東京のような記号である。象徴と記号の違いについて、僕に説明を求めるかもしれないから、僕は「僕」の言葉を借りてみようと思う。象徴は変換不可能で、記号は変換可能であると。ああ、やはりこの文章はなかったことに…
無意味な更新作業。 ぷはっ。 とても長い距離を潜水していた気分だ。去年からはてなブログを本格的に始めて、ちょうど一年前から毎日記事を更新していた。週に三回の書評と日曜の定点観測と、あとは適当なブログ論とガジェットと平凡な記録。「一年書けばき…
あいさつ スシローいってきた。
気がついたらレベル5になっていた。いつレベルが上がったのか、定かではない。既に僕の生活にingressが組み込まれており、現実と仮想空間の境がなくなってきているからだ。僕は呼吸をするようにポータルをハックし、顔を洗うようにレゾネータをデプロイする…