本当に文章が書けなくなってしまった。それもこれもAIのせいである。彼らが出力するセンテンスはそれなりに必要十分なものであり、それを見定めてNO/GOするだけで満足してしまっていたのだ。このブログもAIに読み込ませてやれば、似たような記事をいくらでも公開することができるだろう。
危機感を抱いた。たしかにこれからはAIを使えば文章作成などあらゆる作業が楽になる。けれども、考えることをやめたくはない。考えることによって、私自身の能力は向上するし、実際そうだ。
中島聡さんの「結局、人生はアウトプットで決まる」を読んだ。アウトプットを継続的に行うことで自分の価値を高めて、AIに負けないようにしよう。という内容である。ブログの執筆や配信など、最近は自分の考えをアウトプットするのが簡単になった。容易いので、みんなも頑張ろう、と。
アウトプットの手法はいくつか記述があったが、私に刺さったのは以下の言葉。
それは、あなたが「この情報を伝えたい」という「熱」さえ持てば、文章のテクニックうんぬんを抜きにしても十分さまになるということです。
熱はたしかに重要だ。私が投稿した記事の中で反響が大きかったのは、自分が好きな気持ちが入っていたり、感情がこもっているものが多い。これとか。
はてブをもらいやすい記事はなんとなく把握している。タイトルがノッている記事だ。炎上を狙っているというかそんなではなく、自分の気持ちが文章だけでなく、タイトルにも滲み出ているもの。悔しさとか嬉しさとか悲しさとか。中島さんが語っている「熱」もそれと同じものなのだろう。文章の技術や精度にとらわれていた気がするが、情熱が先にくるのだなと思った。
自作サービスをリリースし、フィヨルドブートキャンプも卒業した。本来なこの流れでITエンジニアに転職する流れなのだが、それはやめた。今の会社でまだまだやりたいことがあるためだ。やりきったときに世間がどうなっているか分からないが、自分の気持ちに正直に生きる。AIに負けないようにアウトプットは続けていこう。