マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

聖なる侵入

存在としてのピッコロ、それは「聖なる侵入」

存在について書く、なんて大風呂敷を広げなきゃよかった。その問題は今までに数えきれない哲学者が言い切れない時間を使って考え抜いてきたからだ。彼らがバウムクーヘンの根っこを形づくり、年頃の若者たちが似たりよったりの理想を上書きする。死は生だと…

フィボナッチに潜む神、そして「聖なる侵入」

小学生の頃、算数がぞっとするほど苦手だった。三桁同士の足し算や引き算は苦労した。筆算をプリントのあちこちに書き込んで解いていくのだが、毎回違った答えになってしまい焦る。特に繰り下がりの引き算は時間がかかった。「十の位から借りてくる」とかそ…

三分間ビックヌードルと聖なる侵入

間が空いてしまったが、フィリップ.K.Dick著の『聖なる侵入』についてつらつらと書いていくことにする。 世界はキリストイスラム協会(CIC)と科学遣外使節団(SL)に支配されていた。前者を率いるフルトン・スタトラー・ハームス枢機卿と後者の最高行政官である…

苦味を所有したがる男の名前はエマニュエル/「聖なる侵入 新訳」

地球外の惑星で、ライビスは処女のまま子を妊娠する。その子は神「ヤア」であり、地球から追いやられた神は女性の体を使って故郷へ侵入しようとしていた。しかし、突入時の事故によりライビスは死亡。胎児のみが生き残った。胎児は神の記憶を失い、エマニュ…