無意味な更新作業。
ぷはっ。
とても長い距離を潜水していた気分だ。去年からはてなブログを本格的に始めて、ちょうど一年前から毎日記事を更新していた。週に三回の書評と日曜の定点観測と、あとは適当なブログ論とガジェットと平凡な記録。「一年書けばきっと何かが起こるはず……!」そう思っていた。
しかし、全くそんなことはなかった。読者登録者数は増えたが、アクティブユーザーは大体五十人前後で、その中でも僕のブログを毎日読んでくれている人は稀だった。RSSリーダーの購読者も割と多いが、恐らく購読しているだけなのだろう。特に変化はない。アクセス数は上がらず、一年前から1000PV/日が続いている。時折ホットエントリ入りしてPVが増える事があったがそれも瞬間風速であって、常連になってくれる人は少ない。そんなわけで、アドセンスもAmazonアソシエイトの収益も少ない。ひと月にフルーツグラノーラ3個分くらいだ。
何か圧倒的な大承認が欲しくなるけど、僕が皆に与えられるものは別段何もないので、それは難しい事だった。「わたしはつくることでしかみたされないにんげんなんだ!」と意気込んで、何かを製作しよう試みるが、完成したためしがない。本当はいろいろつくってワクワクしたいけど、僕の中のゴロリが言う事を聞かない。
それでも、なぜ僕が書き続けているかというと、人は書き続けている限り負けないからだ。この一年の間、いろんな人がはてなブログに現れては消えていった。彼らはレシピを公開していたり、書評を書いていたり、日常雑感を投げかけていた。一部の人は燃えていた。
「はじめまして」「初読者登録!」「読者登録数三十人超えた!」「おすすめブログに掲載されるには?僕なりの考察」「欲しいものリスト公開しました」「この夏カップルで行きたいスポット7選」「ホットエントリ入りしたので追記します」「アクセス数倍増!相互ブックマークとは?」「お詫びと訂正」「いったん非公開にします」「復活しました!」「お探しのページは見つかりませんでした」
書いていても必ず勝てるとは限らない。しかし、書いていれば負けないのだ。どんなに記事が炎上しようとも、アクセス数が落ちようとも手を休めてはいけない。
ここまで来るとブログ休んだら呼吸が止まるんじゃないかと思ってる。こわいこわい。
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