3Dプリント体験。
昨今のIngress熱に浮かされて、しょうもないものをつくってしまった。Ingressのアイコンだ。
どうやって作ったかというと、shpewaysを利用した。shapewaysは3Dプリントサービスを行っている団体だ。CADデータを添付し、素材や送り先を入力するだけでデータが3Dに出力されて自宅に届く。国内にも似たサービスはあるが、素材の多さや使い勝手の良さから今回はshapewaysを使う事にした。
Shapeways - 3D Printing Service and Marketplace
僕自身はCADデータを描いただけだが、「絵に描いた餅が餅になる」過程を体験できて結構楽しかったのでやり方を書いておく。
shapewaysの使い方
まずCADソフトでアイコンを描く。ソフトは有料のものもあるが、今回のデザインは複雑ではないので無料の「Autodesk123d」を使った。楽しい。
Tinkercad | Create 3D digital designs with online CAD
適当に描く。イメージとしては、はじめに平面図を描いて後から上方向に押し上げる感じ。完成したら「.stl」で保存する。
次にshapewaysのサイトへ行く。アカウント登録をしたら、左上のDESIGNからUPLOADを選択。製作したCADデータを添付しよう。
3Dデータが右に表示される。角度を変えて確認する事が可能。この段階で代金を算出してくれるのがありがたい。「高いな」と思ったら、アイコンの不要な部分を削ったり縮小してみるといい。
素材
素材はプラスチックやセラミック、ステンレス、さらには18金までいろいろある。色も選べる。
3D Printing Materials: Plastic, Metal, Ceramics and More - Shapeways
僕はStrong & Flexible Plasticを選択した。
価格
肝心の値段は、整形するものの大きさや素材によって決まる。今回のアイコンは手のひらサイズで素材も普通のものだったが、価格は32.32ドル、日本円で3,582円だった。(注文した時のレートは1ドル≒110円)。けっこうする。製作賃よりも舟代が高い。
アメリカは舟代5ドル。安い。アメリカに住みたい。
住所の書き方
次は送り先を記入する。
StreetAdressは番地、町の順に書く。日本とは反対だ。PostalCodeは郵便番号をそのまま。いちいちローマ字を打つのが面倒な人は、以下のウェブサービスを使ってみると良いかも。住所を英語に変換してくれる。ありがたい。
JuDress | 住所→Address変換
支払いはPayPalを使った。まだアカウントを持っていなかったらこの機会につくってみるといいかも。
クレジットカード決済-PayPal(ペイパル)
というわけで先月の12日に注文した。24日には届くらしい。
発送が遅れた。
しかし、注文から数日後、以下のメールが届いた。
We're experiencing a delay in Strong & Flexible Plastics.
Shapeways
Hi there,We are sorry to tell you that your recent order is going to be delayed. We sincerely apologize and are doing everything we can to get your order out as soon as possible.
For your context, we're undergoing a few major changes that, despite our best efforts, are impacting our ability to get you your order on time.
We're moving our factory in Eindhoven, the Netherlands to a new, bigger location that will enable us to better serve you and the rest of the community.
(略)
工場を移転するから届くのが遅くなるそうだ。まぁいい。気長に待つ事にした。そして、先日ようやっと商品が届いた。
「MADE IN THE FUTURE」がカッコイイ。
世界各国の「ありがとう」。ちゃんと日本語も入っていて嬉しい。
もっとぐにゃぐにゃな素材をイメージしていたが、しっかりしていた。質感としてはハードカバーの表紙に似ている。他の素材でも試してみたくなる。
考えたものがカタチになるのはすごく楽しい。
これは創作全般に言える事だけど、自分がイメージしてたものがカタチになるのは非常に気分がいい。その高揚感はどこから来るのかと考えると、きっと「俺、何でもできるよ!」というゼウスばりの全能感からなのだろう。現代ではお金さえあれば別に何も作らなくても生きていけるが、自分の手を動かして得たものはきっとお金以上の価値があるはずだ。(今回はほとんど手を動かしてないけど)
以上。3Dプリントって面白いよ!という話でした。
それじゃあ来週も、
つくって、わくわく!