マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

読書

特性関数形ゲームにおける出張と日本酒

私は新幹線の窓側の席に座った。目の前にはコンビニで買ったコーヒーとおにぎりが並んでいた。ターリーズコーヒーのブラックと、鮭ツナ梅干しのおにぎりだ。車両は音もなく加速し、見慣れた街は消えた。私は「ゲーム理論入門」を開いた。上司は隣で寝ている。

ツェペリさんも喜ぶゲーム理論

一週間ほど何も考えることがなかった。仕事が忙しいわけではないが、頭がよく動かなかった。ブログを書いていない間は潜水しているような感覚があり、自分の内側で言語化できないもやを抱いている。かといって何かを書くことで思考はまったく明確にならない…

ノーチラス号で学ぶ!電池のいろは/「海底二万里」

一八六六年、アロナックス教授はたび重なる海難事故の真相を探るうちに、ネモ船長率いる潜水艦「ノーチラス号」と対峙する。最新技術が搭載された潜水艦に乗り、世界中の深海を旅する冒険が始まる。ジュール・ヴェルヌの代表作のひとつ。 作中でヴェルヌはサ…

閉塞感にあらがうスーパーヨーゼフ・K/「審判」

日常に差し込むように審判を読み、そうして読み終わった。二度目である。どうあがいてもヨーゼフ・Kのもっさり感を取り除くことはできなかったが、それもきっとあの文章のよいところなのだろう。作中で、ヨーゼフ・Kは二度ほど暖かいこもった空気にやられそ…

記憶があるうちに2015年に読んだ本について書く。

全く短くない一年だった。いろいろと出来事があって、いろいろと考えた。しかし、それは記憶にほとんど残っておらず「なんだか疲れたなぁ」という印象しかない。こういう時は自分が読んだ本から汲み取ってやるのが良い。というわけで今年読んだ本をおさらい…

神とAIの遍在性/WIRED Vol.20の感想

雑誌「WIRED Vol.20」を読んでいる。現在進行形であるのは、この冊子があまりにも分厚いため一息で読み切れないためだ。付録はなく全260ページで、文字ばかり並んでいる。今回は「特別保存版」のためいつもよりボリュームが多い。価格は1200円。ハードカバー…

カフカ「審判」にみられる日常の無慈悲なかんじ

十一月の隙間を埋めるようにカフカの「審判」を読んだ。一人の男がある日突然逮捕され、罪の内容がわらからないまま一年後に処刑される。それだけの内容だった。私はきっとこの小説になにも求めてはいけないので、あまり詮索するのはやめようと思う。という…

どっこいしょ祭りとWIRED Vol.19の感想

ふいに「どっこいしょ祭り」という言葉が頭から降りてきた。きっと、けんか神輿の対極をなす平和的な祭りなのだろう。私はどっこいしょ祭りについて深く言及したくないので、この話はとりやめにしよう。WIREDのことを書こう。先週WIREDの十一月号を買ってき…

†漆黒の純粋批判ランドリー†

早朝の洗濯が好きになりつつある。起床とともに洗濯機を回し、彼が動いている間にコーヒーを入れて朝食を食べる。新聞を読んだりしているとぴーぴー言うので洗濯物を取り出し、ベランダへ向う。まだ夜は明けていない。空にはいくつかの星があって、私はそれ…

自己を認識しはじめる息子と神さま

最近、息子が自分の手をじっと見つめるようになった。それは決まって左手で行われるので、私は彼は左利きなのではないかと思った。生まれてから大きくなったとはいえ、彼が握るこぶしはまだ小さい。ぐっと握ったまま、それを自分の目の前に持ってきてしばら…

日本語の読み書きと原因の原因

「大学まで行ってなにか得るものがあったのか」と聞かれたら「日本語の読み書きが少しできるようになりました」と答えたい。ただ、この少しというのが侮れない。私はよく社内ネットワークの掲示板を閲覧するが、日本語がおかしいものが多い。社内には助詞を…

虚無に対抗する術/純粋理性批判(中) 5

日々が無意味に過ぎていく。本当はきっと豊かな情報があたりを飛び散らかしているのだろうけど、私はそれをみる術を持たない。特に何もすることがないのでこうしてエディタに向っている。はてなブログのエディタは真っ白けで割と気に入っているが、時折彼が…

缶コーヒーの命題/純粋理性批判(中)解説 4

缶コーヒーを飲むようになった。おそらく会社の上司と一緒にコンビニに行ったことが原因である。原因であると書くと実験レポートの考察のような文体になる。私は実験は好きでも嫌いでもないし、レポートも好きでも嫌いでもない。事実を事実と述べるだけで何…

通勤野草学入門IIとカントと自己矛盾(アンチノミー)

すっかり秋になってしまった。空がどこまでも青いので、私はやっぱり空は青いのだなと思った。そうこうしているうちに後期の授業が始まった。前期の通勤野草学は期末テストの出来が悪かったが、なんとか単位はとれていた。友人の代返と詳細なノートのおかげ…

カント「明日、見に来てくれるかな?」/純粋理性批判(中) 2

そろそろ通勤野草学概論の講義に出ようと思い、路地の草花を眺めながら自転車をすすめた。団地から種子が飛んだと思われる朝顔の群生はしゅうしゅうとしおれた。昔から私が勝手に名前をつけていた草たちは、本当はなんというのだろう。わりとどうでもいい。…

ぜんぜんだいじょばないカント/純粋理性批判(中) 解説1

まったく訳の分からない日々がはじまっている。とりあえず手足を動かし日銭を得て、もりもり飯を食べすやりと寝る。本を読まなくなったので自分と向き合うことが減り、セーブポイントを逃しているような気分になる。そう書いてみたが、果たして本を読むこと…

手拍子ソングと利己的な遺伝子

先日、いらなくなった本をいろんな人に送った。有形無形のなにがしがいろいろ返ってきた。目 (id:ankoro) さんからは手拍子ソングと深夜に聞きたいBGM集が送られてきた。私は音楽を聞きながら手拍子をするクセはないので、この曲の素晴らしさを十分にいかす…

錆びないステンレスはないという話と和田一郎さんの本について

あたらしい雨が降っている。外が暗いのでそれがどんな形をしているか見ることは出来ないが、きっとあたらしいのだろう。 今日は溶接機を使ってばちばちと金属をつなげ合わせた。溶接と聞くと大きなお面を被ってアークを飛ばす様を想像するだろうが、私が操作…

語り得ぬ平日については、沈黙せねばならない。/論理哲学論考 解説(終)

また一週間が始まる。苦痛ではない。むしろワクワクする。今の仕事は天職ではないかと思う。人と話をすることはあまりなく、ただ機械と戯れる。彼らは嘘をつかないし、私もできるだけ正直であろうと願う。かっこいいことを言ったつもりだが、人と関わらなく…

「もう限界……」と嘆くウィトゲンシュタインを全力で応援する松岡修造

さて、どこまで書いたか。命題を余すところなく書き尽くす術を今回にもってきたか。そのような気がする。そもそも、命題とは要素命題と呼ばれるさらにちっさい命題の複合体である。要素命題はその名の通り、要素の命題であり簡単に言えばON/OFFのスイッチの…

ナンセンス☆ウィトゲンシュタイン

猛烈な雨と風は私がさしていたビニール傘をぐにゃぐにゃにしてくれた。何かの映画のジャケットに、どしゃぶりの中で両手を広げて雨を抱いていてる男が映っていたのを思い出した。両手を広げた以外は私はだいたいそのようになった。その足で会社へ行き、タイ…

経験に依存する飾りじゃない涙/「論理哲学論考」その2

昨日の夜、地酒を少しずつ口に含みながら井上陽水をBGMに記事を書こうとしたが、どうにも文章が定まらなかった。お酒は美味しかったが、それと思考が明瞭になることとは別のことらしい。彼は行かなくちゃ、きみに会いにいかなくちゃと自らを急かしていたが、…

インド象の思考と論理哲学論考

未知の本にアプローチする際に大切なのは、本を読んではいけないことだ。読むために読まないとはこはいかに、となるかもしれないが私の知ったことではない。あなたがその文章を知らないとなると、書かれているそれは文字以前に記号でしかないので読もうにも…

なげやりの量子力学 (終)

シュレーディンガーは行列力学と波動力学(波のやつ)が数学的に同じであると証明した。そしてそこから、双方の理論の融合を試みた。他の人も頑張って変換理論をつくった。成功した。もう、行列と波動は自由に行き来できる。やったー。文章がなげやりなのは…

排他律とインコのピーちゃん

通勤ルート沿いの家の軒先にピーちゃんがいる。ピーちゃんは二羽のインコのことであり、私が勝手に名付けた。二羽ならばピーちゃんズであろうが、私は彼らを識別できないので、複数形であってもSはつかない。晴れている日はいつでもそこにピーちゃんはおり、…

物質波としての私たちはリズム天国を踊る

わけのわからないことを調べるのが好きだ。意味不明の単語の羅列でしかなかった本が、あるとき急に意味を帯びる。その瞬間が好きだ。何度もこんなことをやっていると、何が重要で何が重要でないかがすぐに分かるようになる。この話はやめよう。今日は物質波…

捨てたけどやっばり欲しいな粒子性

定常状態と遷移というキーワードをかかげ前進を続けた前期量子論であったが、その背景にあるのはいまだに古典論であった。そこには位置と運動量があり、運動方程式を立てればいつどこにどのような動きでそれが存在しているのかが掴める。そういう奴だった。…

スピンと排他律、それと第一子誕生

先日子供が生まれた。何もないところからどのようにして彼がやってきたのか、甚だ疑問である。すわっていない首を支えながら抱く。彼は寝ている。私は起きている。

空虚な原子内にはびこるネプチューンマン

そろそろ量子力学の話を聞くのも飽きて来たと思うがつきあってほしい。私も別のことを書きたいのだが、いかんせん書くべきことがまだあるからどうしようもない。 量子力学という学問が産声をあげた頃は、みなはそれほど量子というものに注目していなかった。…

ちっさいおっさんが織りなす量子仮説

日々の文章を書き溜めた野帳が二十冊を越えた。昔は日記を書いていたが、いつからか面倒になりこうして文章を埋めていくノートを持つようになった。もっとも、はじめのころはアイデアをスケッチするためのノートでしかなかったのだが、後から見返すと何を考…