マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

仕事始めと分散化された新しいワクワク/WIRED VOL.31

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 仕事始めである。今年は非常に忙しくなりそうな気がする。物量だけでいえば前年の3倍くらいある。だからといって勤務時間が3倍になるわけではないが、まぁ、似たようなものである。こうなってくると、いかにして創作活動の時間を捻出するかが争点になる。やればいいか。

 休刊になっていたWIREDがまた始動した。非常に嬉しい。これほど文章がよめる雑誌はあまり見かけないからだ。本号はニューエコノミーについて語っていた。ニューエコノミーは90年代にアメリカで沸き上がってきた概念であり、本来は経済状態を表す言葉だった。しかし、ケヴイン・ケリーがニューエコノミーの本を執筆したり、ドットコムバブルとともに語られるうちに、なんかもう浮き足立った言葉となってしまった。みんなあまり表に出さない。

 しかしながら、WIREDのよればケリーの提唱したニューエコノミーは現代に生きているらしい!そして、もう実現しているのだとか!すごいね。キーワードはネットワークである。

端的にケリーが強調したのは、"NewEconomy"の本質は、ネグロポンテを始めとして、多くの工学者や経済学者、あるいは経営コンサルタントたちが言っているような「デジタル経済」や「情報経済」あるいは「マルチメディア」にあるのではなく「ネットワーク経済」にある、ということだった。
p073

 つながることが重要なのだ。そしてそれは非中央集権化、分散化に通じる。巨大な存在がなにかを支配するのではなく、各々がそれぞれの信頼を保持していて、あちらこちらで生産をするような感じである。

 そういえば、からあげさんがこんなことを呟いていた。

 たしかにそんな流れはある。私たちはインターネットをどこかフラットなものと認識していた。実際はそうなのだろう。糸井重里さんの著者「インターネット的」はそんな本である。情報はオープンになり、だれでもアクセス可能になる、と。

 しかしながら、私たちは実存している。データではなく、限りがあるのだ。それゆえ認識に偏りが生まれ、世界は分断される。

 分散化したつながりが必要だ。それはもうインターネットという世界に留まらず、新たな領域を構築するのかもしれない。ARとかね。

 WIREDは本当に面白い雑誌だ。これからも読んでいこう。

WIRED (ワイアード) VOL.31 「ニューエコノミー」ぼくらは地球をこうアップデートする

WIRED (ワイアード) VOL.31 「ニューエコノミー」ぼくらは地球をこうアップデートする

  • 作者: Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン),WIRED編集部
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2018/11/13
  • メディア: 雑誌
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諸々の評価と改善/問題解決大全

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 一通りの正月を過ごした。いろいろあったが、総じてゆっくりしていた。まとまった時間がとれていたので本を何冊か読んだ。文章が直線的なのは、この記事がスマホからの更新であり、長文がかけないためだ。

 問題解決大全を読んだ。あの読書猿さんが書いた本で、問題解決のための手法が数多く紹介されていた。問題をリニアなものとサーキュラーなものにわけていたのが特徴的だった。スゴ本の中の人はその区分に対して賞賛していたが、私はそこまでびっくりしなかった。

 いくつか楽しげな文章があった。佐藤の問題構造図式という手法ではこんなきじがあった。

我々にできるのは〈入力〉と(出力〉の関係を考え、時には試行することで確認しながら、〈入力〉を調整して、望ましい(出力〉を得ようとすることだけだ。迂遠なやり方であるが、これが魔法使いならざる我々に許された行為である。
p66

 この手法の前に、筆者はサイモンの考えを載せていた。サイモン曰く、問題とは理想と現実のギャップであり、このギャップを解消することが問題解決であると。しかしながら、佐藤のなんとかではギャップそのものを手出しすることはできないと述べている。出力を見極めながら、入力を調整していくしかないのだ!と。なるほど!


 他にはスケーリング・クエスチョンが気になった。現状の問題を点数化する手法だ。
 

 困難な状況に置かれ、解決すべき問題に直面している人の多くは、「とにかく何もかもうまくいかないんだ!」という心持ちに襲われるが、これは問題解決において障害となる。
 有限の能力しか持たない我々は、世界のすべてを相手にするわけにはいかないからだ。
p347-348

 私たちは抱えている問題を0か100かで評価してしまいがちである。オールオッケーか、めっちゃ悩んでいるかどちらかである。実際のところそんなケースはまれで、スコアは70とか45とかまちまちである。問題をテストの点数みたいに評価できたら、具体的な策を練りやすい。

 わたしも似たようなことをやっている。毎日の体調を100点満点で評価しているのだ。だいたい80点くらい出せる。60点以下だとわりとひどい。面白いことにブログの記事や創作活動を行うのは、85点くらいが多い。100点満点だと、体が充足しきっていてアウトプットできないのかもしれない。楽しいね。

 人生は問題の連続である。いや、連続の問題なのかもしれない。したがって、それらを解決していけば私たちの人生は豊かなものになるはずである。しかし、私たちには解決というフェイズが足りていない。

 それは良くない。解決していこう。

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

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ウルトラ☆やりたいことリスト 2019

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Photo by John Westrock

 完全なゼロベースな思考とかいうものは存在せず、私たちは昨日以前のできごとに引きずられて生きている。年が変わっても何かが大きく変化するわけはなく、全ては少しずつ更新されるのだ。ただ、閾値という概念があって、ゼロイチでしか認識できない場合は急に現象が現れることがあり、驚く。驚くだけ。

 やりたいことをリストにしよう。一年間でできるかとかは考えず、とりあえず思いつくまま。

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マトリョーシカ的2018年

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Photo by Sylas Boesten on Unsplash

 ようやく年の瀬になった。今年は本当に終わるのかどうか不安だったが、なんとかなった。そういう一年だったのだ。遠い昔に結婚してから毎年なにかしらのイベントがあって、てんやわんやの日常を過ごしている。おそらく十年前の自分が今の私を見たら、「なにこれ?!」と驚くに違いない。

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ワンセンテンスmakeについて/farmtory-labの活動

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Photo by Thomas Lipke on Unsplash



 この記事はfarmtory Advent Calendarの21日目の記事です。

farmtory-labについて

 以前の記事で述べたように、farmtory-labというグループに参加している。これはむらさきさんが作ったものづくりサークルのようなもので、「衣食住を実現する小さな工場をつくる」というのがコンセプトらしい。自給自足的なあれに電子的なあれを組み合わせたようなイメージだ。TOKIOが3Dプリンターを扱うようなものか。活動の拠点は東京のため、地方在住の私は彼らと顔を合わせて何かをする機会はまったくない。それでも文章とかデータとかそのあたりのやつを送ることができればいいかなと思う。

 そういう流れで、私もfarmtory-labのメンバーとして何かしらのアウトプットをする必要があった。何をしようかと考えるも、最近はあまり時間がとれない。本当は3Dプリンターを活用してごりごりとロボットを作ってみたいが、時間泥棒がそれを妨げているのだ。「ものづくりの最小単位は何か」「つくるとあるの境はどこか」そんなことを考えてワンセンテンスmakeをやってみることにした。背伸びせずに、頑張りすぎずに、短時間でものづくりをしようという作戦である。

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