一通りの正月を過ごした。いろいろあったが、総じてゆっくりしていた。まとまった時間がとれていたので本を何冊か読んだ。文章が直線的なのは、この記事がスマホからの更新であり、長文がかけないためだ。
問題解決大全を読んだ。あの読書猿さんが書いた本で、問題解決のための手法が数多く紹介されていた。問題をリニアなものとサーキュラーなものにわけていたのが特徴的だった。スゴ本の中の人はその区分に対して賞賛していたが、私はそこまでびっくりしなかった。
いくつか楽しげな文章があった。佐藤の問題構造図式という手法ではこんなきじがあった。
我々にできるのは〈入力〉と(出力〉の関係を考え、時には試行することで確認しながら、〈入力〉を調整して、望ましい(出力〉を得ようとすることだけだ。迂遠なやり方であるが、これが魔法使いならざる我々に許された行為である。
p66
この手法の前に、筆者はサイモンの考えを載せていた。サイモン曰く、問題とは理想と現実のギャップであり、このギャップを解消することが問題解決であると。しかしながら、佐藤のなんとかではギャップそのものを手出しすることはできないと述べている。出力を見極めながら、入力を調整していくしかないのだ!と。なるほど!
他にはスケーリング・クエスチョンが気になった。現状の問題を点数化する手法だ。
困難な状況に置かれ、解決すべき問題に直面している人の多くは、「とにかく何もかもうまくいかないんだ!」という心持ちに襲われるが、これは問題解決において障害となる。
有限の能力しか持たない我々は、世界のすべてを相手にするわけにはいかないからだ。
p347-348
私たちは抱えている問題を0か100かで評価してしまいがちである。オールオッケーか、めっちゃ悩んでいるかどちらかである。実際のところそんなケースはまれで、スコアは70とか45とかまちまちである。問題をテストの点数みたいに評価できたら、具体的な策を練りやすい。
わたしも似たようなことをやっている。毎日の体調を100点満点で評価しているのだ。だいたい80点くらい出せる。60点以下だとわりとひどい。面白いことにブログの記事や創作活動を行うのは、85点くらいが多い。100点満点だと、体が充足しきっていてアウトプットできないのかもしれない。楽しいね。
人生は問題の連続である。いや、連続の問題なのかもしれない。したがって、それらを解決していけば私たちの人生は豊かなものになるはずである。しかし、私たちには解決というフェイズが足りていない。
それは良くない。解決していこう。
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール
- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/11/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (12件) を見る