寒いだけの冬である。寒さの描写がいつも駅のホームになっているのは、私の記憶のなかでそこが一番思い起こされるから、そうに違いない。仕事のことは常に忘れながらこなしているため、なにも定かではない。昔読んだ小説で、記憶が数分しか持たない数学博士が出てきたが、ほんとうにそのようなものかもしれない。
Reactをずっとやっている。いままでやってこなかった言語だったため、苦戦している。なにがわからないかがわからない。そういう感じである。しかし、そのような状態は慣れている。哲学の本を読んでいるときに近い。文章の90%が意味がわからないもので構成されている。日本語なのに。
わからないまま読み抜く力、というのが少なからず存在する。なんというのだろう。大量の変数をつかった連立方程式をとくような感じ。知らないものを知らないままにして理解を推し進めていく。パワーが必要になるし、全部わからない場合もある。それでもいい。そこに楽しさを感じた。
それからいろいろあって、だんだんとReactもわかるようになってきた。マークアップをJavaScriptの中に書くような文法に面食らったが、全体のうごきを知ってからはある程度理解できてきた。曖昧さしかない。
こんなことをやっていたら年末になってしまう。