『ナリワイをつくる』の師匠
「月三万円ビジネスなんて、ビジネスとは言えない」。そう思うひともいるだろう。僕もそうだ。カタカナ言葉には仰々しいイメージがついてまわるものだ。これをナリワイと言い換えた人が、以前紹介した『ナリワイをつくる』の著者である伊藤洋志さんだった。『月三万円ビジネス』の著者は伊藤さんの師匠にあたる人だ。『ナリワイをつくる』はこの本から派生したものと考えていい。
月三万円ビジネスとは戦わずに収益を得る仕事のやりかただ。競争ではなく共存。破壊ではなく創造。奪わずに与える。なんと平和なビジネスだろうか。
いいことしか しごとにしない
うばいあわないで わかちあう
これが月三万円ビジネスのモットーだという。
副業ならぬ、複業
「月三万円だけじゃ生活できないのでは」と疑問に思うだろう。しかしこの仕事を十種類かけもちすればどうか。あっという間に月三十万円の収益を得ることが出来る。そこまで行くのは簡単ではないだろうが、このビジネスは一般的な仕事のスタイル(お給料を得る)に比べると、副業はずっと楽だ。いや複業と表現するほうが正しい。
本書には実際のビジネス例がたくさん紹介されている。卵を一日に二十個売る、バッテリーをリフレッシュする、マタニティウェアをシェアする等。どの例にも「どれだけの量、期間、販売を続ければ三万円が稼げるか」が数値で明確に記されていて大変参考になる。適所で統計データ(身内で聞き回ったものもあるが)が載っていることにより、信頼性が高まる。
「へー面白いなあ」と、ざっと目を通した。このビジネスのコンセプトは、「ゆっくりはじめる」「小さななことからはじめる」なのだろう。明日からすぐに収益が出るよ!という即効性のあるFXリバレッジてこリバレッジてこ的なてこアフィリエイトは全くない。それゆえメディアにもあまり取り上げられない。しかし、その変化は少しずつ現れている気がする。僕の観測範囲では。
ブログと月三万円ビジネスと
さいきん、ブログを「PVを稼ぐところ」よりも「ブランドイメージをつくるツール」と捉えるようになった。僕の場合、googleアドセンスの総収益よりも、欲しいものリストからもらったものの総額の方が高いからだ。神様はgoogleではなく、読者のみなさま。ありがとうございます。
本を読んで、「やってみたい!」とは思ったものの、いきなり月三万円ビジネスを始めるのは難しい。石釜なんて作れないし、軽トラックも運転できない。そこで僕は次の二点を心に刻むことにした。好きなことから始めること。成果物を出すことだ。とりあえず好きなことをやっていき、「僕はこんなものが作れるんですよ!」と形にするのだ。形に出来れば誰かが見てくれるし、自信がもてる。
僕のもうひとつのブログではArduinoを使って工作をしている。不定期更新だが「月に一つはなにか作る!」を念頭に頑張っている。
一年ほど前から、本腰を入れてブログを書きはじめた。少しずつ成果が出てきている。これからも頑張りたい。
この本は誕生日プレゼントに本棚破壊リストから送っていただきました。ありがとうございます。
- 作者: 藤村靖之
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