マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

朽ち果てるサムデイといつかのコーヒー豆

 よく分からないという言葉を多用する。便利だからだ。よくは頻度が多い様を表している。分からないはそれとそれを区別することができないことを意味している。別の言葉で書けない。言えない認識できない。そんな感じだ。「よく分からない」を使えば使うほど自分の文章に自信がなくなっきてそれでもいいやと思うようになる。こんなことがあったんだよ私はそう感じたんだよ君はどう思う?僕はよく分からないんだけどね。数えきれない言い訳をしてきた。妻が実家へ帰った。親戚の法事へ向ったからであって別に喧嘩をしたわけではない。帰宅すると彼女の靴は消えていて大きめのトランクもなくなっていた。テーブルには一枚のメモ帳が置かれていた。香典返しに書く名前を練習した形跡がある。僕は字がきれいな方ではないが彼女もそれほど上手いとはいえない。どっこいどっこい。そうやって生きてきた。僕と彼女の生い立ちとなれそめをここに書き出すとなるとそれはもうため息しかでない退屈な作業になるので止めよう。実際のところ自分自身でもよく覚えていないのだ。一〇年前に書かれた日記を読み返すように僕が僕ではない別の僕サムデイあらため論理なしの不都合な真実に追い込まれる。よく分からない。独身時代という響きは僕には似合わない。独身を意識するより早く身を固めていたからだ。きみは結婚するときはすごく早い時期に結婚しそうだけどそうじゃなかったら結婚しなさそうだね。高校のときに友人に言われた。なんでこんなことを覚えているんだろう。右の小指の付け根にある結婚線はくっきりと二本出ている。占いのできる人だとここを見ると婚期が早いとか遅いとかそういうことが分かるらしい。僕も見てもらおうかいや違う。僕がしたいのはこんな話ではなかった気がする。独身が似合わないほど大人もどきな僕だ。一人の夜というのはなんと自由度が高いことか。大学生の頃よりも暇じゃないかこれ。残業が多いから〜と言う人もいるがじゃああなた週末はどうなのさ。完全にフリーダムでしょう。わお楽しいね。あれもこれも何でも出来るよ!GoodLuck!と松岡修造が出てきそうだ。しかし余れば余るほど時間というのは早く過ぎ去ってしまう不思議なものね。大学生のころは無限の可能性を乱用して様々なパラメータに手を出してちびちび上げていたけれど、それはすべきではなかったのかもしれない。ポイントをたくさん貯めて初球○とかけがしにくいとかそこそこ重要なアビリティをとっておけばよかった残念だ。これでまだ一千字とは三千字書けるブロガーがうらやましい限りだねおわり。

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