マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

WEBアプリを1年かけてつくっている

 表題の通りである。去年の夏から少しずつコードを書いて、アプリケーションをつくりはじめた。単純な日報アプリだが、目標設定や振り返りができるものにした。わたしが欲しいためだ。

 以前から学習記録を記入するときに別のアプリケーションを使っていた。なにに何時間かけたかを記録して、Twitterでつぶやいていた。わりと楽だったし、反応をもらえるとモチベーションになった。ただ、目標を設定して一週間後にそれを振り返るということもやっていた。これはアプリケーションではできなくて、自分でメモ帳に手打ちをしていた。ちょっと面倒臭かった。

 Railsの学習が一区切りついた去年の夏からアプリケーションをつくりはじめた。DBの構造を決めて、バックエンドをつくり、フロントエンドをやった。デプロイをした。日中は仕事があったり、子供の対応をしていたので早朝しか時間が取れない。それに加えて彼らは早朝にも目を覚まして泣き立てることがあった。それはどうしようもない。毎日1時間程度、時間をとりながらやっていった。

 工夫したところはジャンルの自動追加機能と、振り返りの際の非同期処理である。



 日報や目標を記録する際に、その項目のジャンルを決める必要がある。当初はプルダウンで選ぶ形をとっていたが、事前にジャンルを登録しておくのは相当面倒くさい。記録するときに同時にジャンルを登録できるようにした。プルダウンメニューではなく、datalistをつかった。ふつうのフォームだが、クリックすると補完候補がずらっとでてくる。ジャンルをそこに並べた。新規にジャンルを作る場合はそのまま記入すれば良い。

 振り返りのときに締め切りに対して「完了」「中止」「締め切り延長」を選べるようにした。締め切り延長の場合は、新しい締め切りを設定するフォームが、しゅっと出てくるようにした。それが非同期処理である。Railsでそれを実現しようと思ったらちょっとごちゃごちゃした設定が必要だ。これは後でどこかに記事としてまとめる。

 デプロイはRender.comというやつをつかってなんとかなった。そろそろ一般向けに宣伝しようか。

 本当はデザインをきれいにしたいとかいろいろあるけど、やりすぎるとモチベーションを失ってしまう。早いうちに皆からのフィードバックをもらおう。

Photo by Ross Stone on Unsplash

雨とJBUG広島 #10

 

定時前に降り始めた雨はすぐに激しいものになって、わたしが乗った電車は一駅走って停車した。一時間待っても運転は再開しない。どうにもならなかったので、妻に車で来てもらった。

車内でmessengerを確認した。明日のJBUG広島のイベントの行方が気になった。それぞれがなにかを話していた。家につくころには雨はやんでいて、これならなんとかなるな、と思った。

 

翌日は晴れた。昼ごろに妻の運転する車で会場近くまで向かう。子供たちも一緒。渋滞していたけど、どうにか間に合いそうだ。私だけ車を降りると、シャレオの地下道を走った。ここに来るのは何年振りだ。学生のころや社会人一年目のころはよくきていた気がする。目的地は地下道の一番向こうにあった。

 

https://jbug.connpass.com/event/252390/

 

 

おりづるタワーはたしかに折り鶴だった。一周回って入り口を探し、すこし迷ってエントランスについた。JBUG広島はこの6Fのドリームアーツ社で行われる。messenger で「下までつきました」と送ると、ナカミチさんが「迎えにいきます」と回答した。

 

「kyokuchoさんでしょうか」はい 「よろしくお願いします、ナカミチです」 

そういえば、わたしは写真をどこにものせていなかった。マトリョーシカっぽいアイコンくらいしか情報がない。まあいいか。

ナカミチさんは髪が長いお兄さんな人だった。どこかで36才という情報があったが、まったくそのようには見えず、28くらいかと思った。

会場のドリームアーツの中はなんだかモダンだった。写真はみたことはあったが、実物はすごい。広いフロアが背の低いパーテーションで仕切られていて、左手に畳と背の高さほどのひまわりがあった。右手にオフィス、奥に広場があった。本棚には技術書が陳列されていた。ざ、オライリー!!というものは少なく、システムエンジニアとか見積りとか、少し年数を感じた。

 

会場にはすでに人がいた。知らない人しかいなかった。すごい。なんでこんなところに来ちゃったんだろう。それでも機材のチェックとか繋ぎの確認をやっていくのを見ていた。名刺交換をしながらすこし挨拶をした。規定時刻になったので、各自自己紹介をした。だれかが、「ナカミチさんのファンです」と言うと、後の人らもそれにならった。ナカミチさんのファンは多かった。

 

ハイブリッドの勉強会なので、オフラインと並行してオンライン配信もした。大変そうだ。みなそれぞれ発表をする。原稿はきっとアップされるはずなので、そこまで説明する必要はないと思う。私は空気感を書く。

私も登壇してなんかしゃべった。現職でマネジメントっぽいことをやるようになったので、それについて。オンラインと違ってリアルタイムに反応が来るのがたのしい。誰かの小さい声とか、声にならない頷きとか、そんなのが確認できた。良い。

 

いろんな人がやっていき、大トリはナカミチさんそのひとだった。コミュニティ運営を通してつちかったやつを紹介していた。誰かが死んでも回る組織の作り方。話し慣れているなあと感じた。そして、なにか奥底に熱を持っている人だなあとも思った。

はじめて聞いたラジオ番組が、最終回だったような感じだった。三年くらい前に出会いたかった。しかし彼はもうここにはいない。(いるけど)

 

全部が終わって会場で懇親会をした。オフラインならではだった。知らない人とも話した。知ってる人になった。時間になったので帰ることにした。運営をしていた井上さんと少し話をした。「結局、kyokuchoさんと言う情報しかわかりませんでしたね」ほんとですね。つぎはもうちょっと話します。

 

そして一日たって、動画のアーカイブを聞いた。なんか楽しかった。明日から仕事だけど、なんとかやっていけそうな気がした。不思議なことに、家でも会社でもない場所があると、心がつよくなる気がした。仕事が大変なのは変わらないけどね。

 

あー、でも、やっぱりエンジニアになりたい。人のやりくりとかマネジメントとかその残りでいまは図面を書いている。でもその残りの時間をコードを書くことにあてたい。できるかな。知らない。

 

ひとまずWebサービスをつくる。そして運営するぞ。

 

Photo by eberhard 🖐 grossgasteiger on Unsplash

 

 

33才になった。

 嘘みたいに早い日常がくりかえされている。またひとつ歳をとってしまった。ここまでくると毎年の積み重ねが誤差のように思われてしまう。でも去年よりはやれることが増えているはずだし、私もまだまだやれるんじゃないかーという勢いがある。ないけど。

 こどもたちが大きくなってきて、手がかからなくなったかといえばそんなことはない。ふたりとも大きいし、ふたりともうるさい。長男は地域のコミュニティとか習い事とかそんなものが増えてきて、楽しそうにしている。次男もそうだが彼は無条件に楽しそうではある。妻にはいつも負担ばかりかけているきがする。申し訳ない。

 私は嘘ばかりついているけど、書いたコードは嘘をつかない。不思議な関係性である。むかしだれかが「コードは思った通りには動かない。書いた通りに動く」と言っていた。まったくその通り。そういうことなのかは知らないけど、日々githubにコードをアップしていくと安心する。生きながらえているなあ、と。

 毎朝コーヒーをいれるように、毎日コードをかけたらどれほどいいか。そんな生活を送りたい。送るぞ。

下書きの供養


列車と並んで飛ぶあれの名前を知らずに鳥バードというしかない私たちの季節は春めいてきた。遠くの景色をみるようになり、朝が少しずつはやくなってきている。

つらいときもあったり、かなしいこともあるけど、まいにちの電車はおなじじかんにきていて、わたしはそれに乗る。システムの一部にくみこまれているようだ。

背骨がきりきり音を立てているけどそれにむきあう日々ではない。

朝、皆が起きる前にPCをそっと開く。そしてコードと向き合う。だいたいはエラーになっているが少しするとわかったり、わからなかったりする。それから家を出る。

コードが私を許しているような気さえする。

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ちょっとした日常

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 一文字も書けなくなった私を見かねて、これは別のねこがキーボードを叩いている。当の本人は数年前から現在までの記憶が抜け落ちており、日々の生活もあいまいなままだったりする。リレーが入ってこない。蛍光灯もだめらしい。最近は光電センサーまでもが納期が長くなっている。まともにラインが組めない。それでも仕事は進まなくてはいけないので、どうにかしていくのだが。

 春になってかぞくらの生活が変化した。長男は小学生になり、次男は療育施設に通う。週6で通う。妻は少し時間ができたが、それでも忙しい。私だけ私のままだった。

 CADを扱う時間が減り、エクセルや打ち合わせばかりが増えていく。業務は膨れ上がる一方なので、いろんなひとにお願いしていくことにした。これは最近気づいたことだが、「自分ならすぐできるわー」という仕事こそ誰かに頼んだほうが良い。自分の時間を確保したほうが全体のアウトプットが増えて、健全になる。あとはきつめの問題はすぐに全体に公開してやんややったほうがいい。あとでさわぐよりいまさわいだほうがいい。そんなことばかりしていた。

 数年前の図面ばかりかいていたころが懐かしくなってきた。仕様もまとめずにぐりぐりやっていたがなんとかなっていた。ひとえに今はなき(退職した)上司のおかげである。彼はどこにいるのだろう。

 先を見据えよう。まだまだやりたいことがある。機械設計はある程度めどをつけたので、すきほーだいIoTをやる。そのためには、他の人に仕事を振って、やりたいことに踏み込んでいこう。




Photo by iuliu illes on Unsplash