難しく考え過ぎていた。雪は降らなかった。当たり前と思っていたことがそうではなかったりした。日々の暮らしにいくつかの句読点をうち、私はそれを読み進めていく。IoTが熟成していく。日本語もままならない。
「IoTエンジニア養成読本 設計編」を読んだ。非常に養成された。ここまで広く深くIoTに言及している本はないのではないか。どこか皆IoTを未来っぽい技術だと思って、距離を置いて発言してるがこれはそうではなかった。IoT使われるデバイス、通信、クラウド、セキュリティ、それらが散りばめられている。自分の中でなんとなく頭に入っていた言葉たちが体系化されてきた。この感覚は久しぶりで興奮する。
前にも書いたが、IoTは全ての知識を頭に入れておく必要はない。そして全ての技術を自分で開発する必要もない。大切なのは生産性の向上である。IoTをやって、自分や周りが豊かになればそれでいいのだ。お金をかけてもいいなら、既存の良いサービスを使ってしまおう。クラウドやデバイス、良いものはたくさんある。私がおすすめするのはM5Stack + soracom である。これでだいたいのデータは可視化できてしまう。機械学習やエッジコンピューティングとかをやろうと思ったらAWSやラズパイが入ってくるだろうが、それはまたそれの話。
この本に書いてあることもやりながら学んでいけばいい。
つまり、自分の得意な領域だけでなく、センサーからの情報取得方法、組み込みコンピューティング、ネットワークの設定、クラウド、判断のためのアルゴリズムや機械学習など、多岐にわたる知識と技術を一定レベルで習得しておけば、自らの手で新しい価値を生み出すことができる可能性ができるのです。
「IoTエンジニア養成読本 設計編」p150
そうだね、そのとおり。
IoTとセキュリティ
本書にも書かれていたが、IoTにはIoTならではのセキュリティ上のリスクがある。デバイスが小さく、マシンパワーが小さい。そして保守が困難な場合が多い。誰かがさーと持ち帰ってしまうかもしれないし、デバイスに複雑な暗号処理をさせるようなことは難しい。どうするか。
経済産業省がIoTセキュリティガイドラインを発表している。
IoTセキュリティガイドラインを策定しました(METI/経済産業省)
これをふまえて、セキュリティを色々考えていくといい。社内の啓蒙や、ロギング、リリース後の保守などさまざまなことが書かれている。
ざっくりと本を紹介した。楽しい本だった。今後もざっくり本の感想を書いていくぞ。
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