マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

「マスタリングTCP/IP入門」とマスタリングしてない日々

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 なにかが変わっていくような、そうでもないような日がある。私はひたすらコードを書いて、それをひとりのリポジトリにあげている。進捗は私のみが知っている自己責任プロジェクトだ。というより、社内の人はだれひとりgithubを知らない。工作機械の切削音と機械的な音声アラームが鳴り響く。製造業だ。

 しばらくブログから離れていると、だいたいは初めてな気分になって、お疲れ様ですとしゃべりたくなる。キーボードを打つ手が錆びていて、脳みそも十分に動かない。それでもなんとかやっていけるのは、はてなブログのシンプルなエディタのおかげだ。ありがとうというかんじではてなブログproをもう二年間契約した。

 IoTをやると、本当にいろんな知識が必要になるけど、だいたいは買い物で済ませればいい。あるていどお金を出せば、既製品たちが環境を整えてくれる。私がやるのは現場の問題を拾い出し、それを解決する手段を考えること。でもやるならいろんなことを知っておきたい。そういうスタンスで「マスタリングTCP/IP入門」という書籍を購入した。

 TCP/IPというのは、よくわからないけど通信の決まりごとのことらしい。私たちが使っているインターネットはそれはもう複雑なルールに基づいて動いていて、普段はあまり意識していない。でもネットを使っていろいろやってる人はわりと意識するらしい。もしかしたらIoTをやるときも必要かもしれない。そう思った。

 遥か昔、ISOは通信の決め事を標準化するために、通信に必要な機能を7つに分けて、それらを階層化した。一番下が物理的なあれで、一番上が人間でもわかりやすいものだった。上の階層は自分ではわからない細かいことを下の階層へ投げて、それは平和に暮らしていた。そういうことだった。このように通信は得体の知れない巨大な何かがすべてを司っているわけではなく、階層ごとのそれがなにがしの仕事をやっているんだ。ちょっと理解した。

 ぜんぜんマスタリングしていないけど、それでもいいかと思った。わけのわからない知識は断片的な情報だけでも頭に入れておけばいい。生活や仕事はカンニングしても全然問題ない。「なんだっけ、あれあれ」というときにまたこの本をひらけばいい。それはIoTをやっている時かも知れないし、WEBサービスをつくっているときかもしれない。よくわからない。

 
Photo by Mark Boss on Unsplash

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版