この1ヶ月ほど、ひたすらイケアの家具を組み続けるような仕事をしていた。図面を引き、部品を注文し、加工依頼をし、届いたものをひたすら組む。組む。組む。あたりは工作機械の機械音が響いていて、ロボットが常に動き回っていた。そうして私は息をしていた。全てのボルトは締結されている、そんなことを考えた。世界に偏在しているボルトは誰かの手によって締結されたものであり、それは作られたものなのだ。そういうあれだ。
farmtory-labのチームに入ることが許された。農業よりなメイカーの集団で、いろんなことをやっている。私は地方在住なので完全にリモートなメンバーであるが、協力できることは協力したいと考えている。それにしても時の欲しさよ。最近は何をするにも時間がなくていやになってしまうけど、それでもやりたいことは増えるばかりなのでやっていくしかない。そういう理由で、創作活動もなるべく短時間で済むようなものをやることにした。私はそれをワンセンテンスmakeと命名した。
つくる、という行為を突き詰めるといったいどこへ向かうのか。自然発生的な「なる」と、創造する「つくる」の境はどこにあるのだろう。それこそ3Dプリンターやレーザーカッターを使わなくてもmakeはできるはずなのだ。つくるの涅槃を探そうではないか。
Handmade Electronic Music ―手作り電子回路から生まれる音と音楽 (Make: PROJECTS)
- 作者: Nicolas Collins,久保田晃弘,船田巧
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: 大型本
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