マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

【書評】ワープ先はスクラップ工場/「 宇宙英雄ローダン・シリーズ <101> <クレストII>を救え」

絶体絶命のピンチを幾度も切り抜けるローダン。

http://instagram.com/p/dK0VgWhBG1/

〈クレスト2〉を救え (ハヤカワ文庫 SF 565― 宇宙英雄ローダン・シリーズ 101)



巨大な転送機である恒星六角形に飲み込まれたクレストIIは銀河から九十万光年離れたツイン星系に転送される。そこは外敵を消し去るために作られたスクラップ工場のようなところだった。惑星パワーに不時着するも、そこは北極から物質を宇宙空間に投げ出し、崩壊を始めていた。
アンドロメダ編の二巻目。未知なる恐怖が次々とローダンたちを襲う!


図解!ツイン恒星系

 正六角形に配置された恒星に近寄ると、強烈な引力で宇宙船クレストIIは中心部に吸い込まれる。気がつくとそこは見たことのない場所だった。

銀河までは九十万光年。
アンドロメダまでは六十万光年。
島宇宙間の広漠たる空間にふたつの黄色い恒星がある。相互間の距離はわずかに五百万キロメートル。

 ツイン恒星——トロトの命名だ——には八つの惑星がある、物理的にはありえない連星をこれまたありえないような軌道でめぐっている。連星までの平均距離は八千万キロメートル。
 そして、これでもかといわんばかりに、八つの惑星にはどれも環があるのだ。太陽系の土星のような。
 その八つは、みな同じ間隔を保って恒星をめぐっている。軌道のかたちもぴったり同じなのである。

 正八角形に人為的に惑星を配置しているとしか思えない。この時点でもテラナー(地球人)の技術力はかなりのものだが、ここの支配者はそれをはるかに上回る技術力を持っているのだろう。

 ちょっと図を書いてみた。惑星名はそのうち命名されるもの。全ての惑星についているわけではない。惑星間の位置関係はわからなかった。
http://instagram.com/p/dK0Jq5BBGl/

チート怪人イホ・トロト

 前回から登場したハルト人のイホ・トロト。身長は三・五メートル、重量は一トン。四つの腕と、赤外線にも反応する三つの目。普通の脳に加えて、計画脳と呼ばれるスパコンが搭載されており並列して考えることが出来る。さらに肉体を構造変換することができ、皮膚を硬化することができる。

 かつては銀河の支配者であったハルト人だが、一万五千年前に権力を放棄しいまは隠居生活を送っている。そんな彼らでも昔の名残からか、急に冒険に出たくなる「洗濯衝動」が起こると正義の味方として銀河を駆け回る。

 ひょんなことからローダンたちの仲間になったトロト。物語のキーパーソンとなる人物だが、彼がだんだんと人間らしいしぐさや感情表現を会得していくのを見るのも結構面白い。

おわりに

 実はもう104巻まで読んでしまった。あとは書評を書くだけだ。できれば一記事につき三十分で書き上げたい。社会人になってからもこのペースで更新を続けるには、いかに短時間で記事を書けるかにかかっている。がんばろう。

 本日はここまで。