M5Stackでモーター制御ができたので、こんどはプロダクトを作らなければならない。そんな雰囲気の夏である。構想はある。ハンコ押しロボットだ。スイッチを押せばロボットが勝手にハンコを押してくれる。IoTでも適当に絡めておけば素晴らしい働き方改革になるだろう。
メカの機構を考えよう。いきなり全体をスケッチするのも楽しいが、まずは動くところだけ。今回はモーターの回転運動をハンコが往復する運動に変換させなければならない。そのような機構はいくつかある。クランク機構がベストか。機関車トーマスの車輪の動きのようなあれだ。
具体的な設計を考える。こういったときはミスミのIn Cad Libraryを使うといい。非常に多くの設計事例が載っている。
jp.misumi-ec.com
今回はその中でも「スイッチ耐久試験治具」を参考にする。
【inCAD Library】000501 スイッチ耐久試験治具
いいかんじに回っている。モーターの回転運動が、リニアガイドで規制され往復運動になっている。ハンコ押しロボットには両サイドのクランプ機構は不要だ。とりあえず真ん中のやつだけでいい。そんなあれでスケッチしよう。
できた。リニアガイドは使わずに凹凸をつかって摺動を確保する。運転時の振動で倒れないようにある程度のベースは必要だ。そしてなんといっても、ハンコを固定するところにバネがいる。これがないと鮮明に印字がされない。ベースが動いたり、紙がぐしゃぐしゃになったり、リンク部が折れたりする。
ばねの部分を考えた。円筒の部品の中にコイルスプリングを入れる。バネはそこらへんのボールペンからもぎ取ろう。
ここまでくれば、あとは3DCADを頑張るだけ。Fusion360でやっていこう。
おわり。