ホトトギスの異様な鳴き声に起こされた。午前四時だった。中途半端な時間だったので、無料トライアル期間中のHuluでプリズンブレイクを観たり、コーヒーを入れたりしたら外が明るくなってきた。
プリズンブレイクは昔流行った海外ドラマだ。ひとりの男が無実の兄の死刑執行を阻止するため、プリズンをブレイクする話だ。どうやってブレイクするのかというと、彼は元設計士で収容所の構造に詳しくそれゆえその構造物の特異点も心得ている。プリズンに備わっているブレイクスポットをひとつひとつ壊して行けばブレイク完了となり兄は救われる、という算段だ。半分ほど嘘だ。
彼は頭が良いようで悪く、計画的に無計画だ。パーフェクトすぎるのもどうかと思うがあれほど頑張って下調べをしているのだからもうちょっと細部まで気を配るべきだ。そのハラハラ具合も物語の良いスパイスになっているのだが。
おかしな日常を過ごしている。これで仕事と言えるのかどうか分からないことをしながら日銭を稼いでいる。仕事柄、スーツを着ることがなく電話をたくさんかけることもない。外部との接触があまりない閉じた世界だ。金曜ロードショーの前にコンビニに寄ると、塾帰りと思われる学生が淡々とパンを買っていた。彼らは残業代も出ないのに部活動に参加し、休日手当もつかないのに模試のため週末に登校する。あのバイタリティーはどこから来るのか。私には真似できない。しかしコンビニを出ると、家路に向かうサラリーマンたちが自家用車をぶいぶい言わせていた。彼らもまたヴェルタースオリジナルだった。
私がブログを始めたのは中学一年の時だ。2002年ごろか。当時やっていたFFXIというオンラインゲームのホームページを開設し、そのコンテンツのひとつとして日記を書いた。コツコツHTMLを手書きで編集し、FFFTPでファイルをアップロードしていた。内容はゲームの感想だけでなく、その日学校であったことも書いていた。改行を増やし文字のフォントを個別で指定した。くたらないことを書いていた気がする。結局そのゲームは一年で辞めたが、日記は別のところに移動したりして、だらだらと続けていた。diarynoteからSNS、そしてはてなダイアリーに来た。はてなダイアリーを始めた当初はmixiの日記も並行して書いていたので、それほど力を入れていない。記事を読んでもらえば分かるが、一行のみの更新が多かった。それからはてなブログに移転し、いろいろあってプリズンブレイクした。
今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」
プリズン・ブレイク シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
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