マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

どんどん絶交しよう、な船の旅。

飲んだくれな船医チョッパーの航海記

 どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
 

 どくとるマンボウ航海記はそのような解釈をすれば間に合う薄めの文庫本だ。医者であり、昆虫狂で、小説家である北杜夫さんが自身の体験をもとに書き上げた喜劇だ。

 どこが面白いかと聞かれると、全部面白い。

マダカスカル島にはアオタノコロイノナという神さまみたいなものがいるが、これは原住民の言葉で「何だか変てこりんなもの」というくらいの意味である。私の友人はこのアオタノコロイノナの息吹のかかったにちがいない男がかなりいる。

 という書き出しから彼が船に乗った理由が語られていく。投げる球投げる球全て変化球で、見開きにひとつはどうでもいい雑学がちりばめられている文章は電化製品の広告のようにただ眺めているだけで面白い。

私は大体が文学の話は御免な方であるが、この幾何かの時間ほど楽しかったことは久しくなかった。持つべきものは友であり、また友などというものは少ないほどよい。沢山友なるものを持っている人はどんどん絶交すべきである。

 ちょっぴり心が軽くなった。


記事を保存したら、反映されず、逆に消えた。

 はてなダイアリーは困ったもんだぜ。書き直すのも面倒だ。

本日の作業用BGM

 インド×ジョジョ新OP

 こんなの観ていたからか?