マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

カント「あなたのココカワどこですか?」

 仕事中、頭の中で「愛のここかわ」が延々とリピートしていた。トリンドルと松崎しげるが交互に出て来ては、ここここ、ここここ叫ぶのだ。「愛のここかわ」はダイハツのミラココアのCMソングであり、160種類のデザインからお気に入りのコーデを選べることをうたっている。車には全く興味はないのに、あのCMソングだけは記憶に残りなかなか消えようとしない。

 僕は音に敏感だ。音というより、メロディか。興味をもったメロディをつい口ずさむことが多い。ヤンボーマーボー天気予報も相当歌ったし、2700の右ひじ左ひじや鎖骨がティリリリティも好きだった。家の買い取り、カチタスも気に入っている。

 最近、他の人はどうやらそうではないということに気がついた。みな不思議なメロディを素通りしてしまうそうだ。なんということだ。自分と他人は違う、人類皆ひとりということは意識はしていたが、それも表面的なものだったのか。

 その辺りもぼくのここかわなのかもしれない。何を言っているんだ。


ダイハツ公式 ミラ ココア 「愛のココかわ」 トリンドル玲奈 フルバージョン - YouTube


 全くもってまとまりのない一日だった。以前もおなじ感想を持った気がするが、今日もそうだった。毎日がハピネスに包まれており、会社ではそこかしこにミッキーが出て来てはすぐに消え去っていった。ロボットはせわしなく動き回り、電話はひっきりなしにかかってくる。誰かが生まれてそして死んでいく。僕はそこで静止している。定時退社を心がけながら。

 仕事終わりに歯医者へ行った。もう虫歯は治ったので、今日は研磨してもらった。けっこう綺麗になった。終わったら本を読んだ。ショーペンハウエル曰く、時間は観念的なもので、運動それ自体には関わらないのだとか。僕らは時計を体内に持っているだけで、それが心臓の鼓動に影響を及ぼすことはないのだ。なんとココカワなのだろう。してみると、ココカワはただの概念で、160通りで済ませる輩もいれば、256通りでやっつけるタイプの人もいるのだ。

 明日、急にカントがやってきて、「あなたのココカワどこですか?」と聞いてくるかもしれぬ。僕は声を大をして叫ぶことができるのか。

 カチタス!


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