マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

フィボナッチ短歌

1.一錠
 さらの手にあまる一錠砂の城残す深夜はおやつでもない

2.おい
 かもしれないかも運転ブレーキの音はとおいと耳はえたむし

3.ウーパールーパー
 すりばちの中のウーパールーパーは今となってはおじいさん草

4.マッチ
 マッチ箱に描かれたひとに見下ろされた私は元気だろうか

5.葉
 満員のふせんの裏は葉脈に似ててしゃくとり虫のしゃっくり

6.月
 ツーシーム月のざらめに指をかけ投げるうさぎはゲージの中に

7.転
 ばあちゃんの転ばぬ先の杖がもしセグウェイなら高速化社会

8.舌
 ぬるい線路のつなぎ目に舌をはわせた蛇も乗客は知らずに

9.飽き
 大人は生に飽きやすく半額のシールを待たずそそくさレジへ

10.【枕詞】うつせみの
 うつせみの世のあんぱんをレンチンで再度焼いて食う「神は死んだ」


タイトルはとくに関係ない。

フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人

フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人

  • 作者: ジョセフダグニーズ,ジョンオブライエン,Joseph D’Agnese,John O’Brien,渋谷弘子
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