【再読】苦しくなったら、修造ワードを三度唱えなさい/「ユダヤ人大富豪の教え」

　金曜には軽めの本を読みたくなる。月曜からの疲れが溜まっているし、本を読むペースを落としたくない自分がいる。「大事なのは読んだ冊数じゃなくて、そこから何を得たかでしょ！」と、アドバイスを受けそうだ。しかし残念ながら大事なのは読んだ冊数なのだ。ごめんなさい。それ以外の謝罪の仕方を知らない。

　語彙が少ないのは、人と話をしないからだ。意識高い系の人は、有名人や実業家とランチミーティングや飲み会を開き、自分の言葉のレパートリーを広げている。僕が犬を犬とだけ認識し、心の世界で散歩させている時、彼らはチワワ、テリア、柴犬、土佐犬、ゴレイヌを引き連れて闊歩している。いくらゴリラで場所移動が出来ても、これでは叶わない。バンジーガムでのびのびしたい。

　『ユダヤ人大富豪の教え』は、著者が若い頃に出会ったお金持ちなおっさんの教えが記載されている。内容はよくある自己啓発本の類なのでほとんど省略しよう。それじゃあ、あなたはなにをこの本から見いだしてくれるのと、とやかく言われそうだが、リズムのことを話したい。

それから、多くの成功者と話したが、彼らの話す言葉には特有のリズムがある。そのリズムをまねることで、成功者のリズムが体に入っていくのだよ

　凄い人は凄い人が使う凄い語で身の回りの表現をしているらしい。僕は実際にお金持ちにあったことがないので、彼らがどんな言い回しをするのかとても興味を持った。「もう、無理だ、諦めよう」とか「だめ！だめ！絶対ダメ！」とか決して言わないポジティブな感じなのかな。みんな松岡修造なのかもしれない。

　松岡修造の動画はニコニコ動画でよく拝見していた。大学生の頃は毎日「松岡修造」タグを追いかけて、新作madを観まくる日々を過ごしていた。そのせいで、彼の熱い言葉が自分の中に残ってしまった。

なんとなく生きてるんじゃないですか　　迷ってんじゃないですか　
生き生きしたい　簡単ですよ
過去の事を思っちゃだめだよ「なんであんな事したんだろう」　
怒りに変わってくるから
未来の事も思っちゃだめ「大丈夫かな　あは〜ん」
不安になってくるでしょ
ならば　一所懸命　一つの所に命を掛ける
そうだ　今ここを生きていけば
みんな
生き生きするぞ！

　この他にも「がんばれがんばれ〜北京だって、頑張ってるんだから！」や「イワナ見習ってみけろ！」はいまだに暗唱できる。大学生終盤でいろんなことがあって、苦しくなったり、哀しくなったりした。しかし、心の奥底で僕の中の松岡修造が「ヒップホップで食っていけ」とささやくのだ！こいつぁ、すげーや！

　そんなわけで、言葉の力は偉大だ。いつも使う言葉をネガティブからポジティブに！マイナスから、プラスに変えていけば、きっと良い週末を迎えられるはず！