まだ就職もしていないけれど
そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか
就職もしていないけど、こんな本を見つけてしまった。
世界は「好きなことをして食う」ことが簡単になるようにシフトしてきている。今まで通り会社員でもいいけれどちょっと立ち止まって考えてみてほしい。好きなことをして食うことはできる! 重要なのは何をするか(バリュー)ではなくて、どうやって儲けるか(システム)である。
収入を得るには五つの領域を考える必要がある。それぞれには一般的な方法がひとつずつあるが、さらにもうふたつ工夫された方法が挙げられる。本書はその方法を紹介し、より儲かるビジネスモデルの確立を考えることを焦点に置いている。
ディズニーランド、大手町の花屋、200円の弁当屋など具体例をあげながら、儲かるシステムをわかりやすく解説している。
「好き」で食っていきたい!
好きなことをやって生きていくことができたらどんなに楽しいことだろう。ちょこちょこっとプログラミングや工作をして霞を食べていきていきたいなと思っている。
いいものを提供すれば、お金が入ってくると考えていませんか。でも、それは間違いです。大切なのは、「何をやるか」ではなく、「どうやるか」です。どう提供するかにこだわることが、「好き」で「食う」ことの最大のコツです。
今まで読んできた本は「好きなことをしてブログを書いてアフィリエイトで儲けちゃいましょう、本を書いて印税をもらおう」ということしか書いてなかった。だけどこれは違う。収入を得ることについて五つの面から考え、それぞれに二通りずつ工夫された方法を紹介している。これらを組み合わせてより効果的に収入を得ることが出来るのだ。
五つの面
これから僕は、五つの領域から収益を得るパターン(プロフィットモデル)を紹介します。その5つとは、顧客、商品、課金の仕方、支払い方法、資源です。
5つの面にはそれぞれ3パターンあるけど、そのうちの一つはだれでも思いつくので残りを二つを使いましょうとのこと。みなさん、次に進む前に方法をちょっと考えてみて欲しい。
答え合わせ
- 顧客(だれ)
- 個人
- 法人
- 政府、学校
- 商品
- 商品そのもの
- 商品の周辺アイテム(おまけ)
- 商品に付随する共感、感情(ブランド)
- 課金の仕方
- その場限り
- 定額制(ケータイ、プロバイダ料金)
- 成果報酬、随時課金(モバゲー)
- 支払い方法
- 本人が現金で
- 本人が簡単に(カード)
- 第三者が支払い(彼氏彼女、親、子供)
- 資源
- 自分で調達
- タダ、もらいもの
- 参加するメンバー自体が資源(SNS等)
どの方法も全く聞いたことはない、というのはないはずだ。しかし今までこうして体系的に紹介している本はなかった。分かりやすい図もついているのでさらに理解が深まる。
めっちゃ儲かるお団子屋を考えてみる
最後に上記の方法を使って、めっちゃ儲かるお団子屋さんの仕組みを考えてみた。時代劇でよく観るお団子屋さんは、近くに居る人を呼び込み、お団子を売り、その場で代金を現金で受け取る。材料ももちろん自分で調達している。
つまり、収益を得るときに考える5つの面のうち、どれも使い古された方法を使っているのだ。これではいくらおいしいお団子がつくれようと収益はたかがしれている。
それではこんなのはどうだろう。
例1:「幼児向け、ヘルシーお団子屋」
顧客:保育園、幼稚園 (法人)
商品:お団子
課金の仕方:月額いくらと決める (定額制)
支払い方法:カードでも可 (簡単払い)
資源:自分で調達
例2:「若者向け、食べられないデコ団子」
顧客:学生
商品:オシャレなミニ団子ストラップ (おまけ)
課金の仕方:即時
支払い方法:iTunesから購入。数日後届く (簡単払い)
資源:廃棄予定だったお団子を加工 (タダ)
例3:「地域の歴史教材に:お団子製作キット付き」
顧客:中学校、高校 (学校)
商品:お団子とそれにまつわる歴史の資料、地域を愛する心 (おまけ、感情)
課金の仕方:成功報酬 (成功報酬)
支払い方法:市がスポンサーになり、学生が市へ歴史の感想文を提出した数に応じて
市から支払われる。(第三者)
資源:お祭りであまったお団子製作機械を利用 (タダ)
おわりに
やりかたを変えるだけでぐっとよくなることがある。知る知らないかで世の中はこんなにも姿を変えてしまう。いろんなやりかたを知っていきたい。そして試していきたい。まだまだ勉強したいな。
最近のお団子屋さんの例
大正軒/創業明治9年 老舗和菓子の通販
いろいろやっていた。