好きなことを好きなだけやりたい
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)
お金持ちになりたい。宝くじがあたってもいいし、万馬券が出てもいい。とにかくお金が欲しい。お金があればなんだってできるし、なにより幸せな気分になれる。
こんなことを百万人の日本人が考えているのだろう。シリーズ百万部突破。著者は印税がっぽり。羨ましいなぁ。一体どんなことが書いてあるのか。
社畜にならない
大人の大半は経営者の犬であり、しもべであり、ペットである。同時にお金の奴隷だ。いわゆる社畜というやつ。「頑張ればいつかきっと億万長者になれる」「金儲けなんていじきたない」そんな発想が彼らをどんどん貧乏に追いやっている。
本の中では社畜ではなく、不自由な人という表現で書かれている。それには「日常的に仕事をしなければ、生活していけない人」という定義づけがされている。そしてこれは会社の社長、経営者もあてはまってしまうのだ。なんとびっくりまぁ驚き。働いたら負けだと思っている、というのはあながち間違いではないのかも。
自由な人というのは家賃収入があったり、印税があったりして、自分が働かなくても勝手にお金が入ってくる人のことを言う。夢のような存在だ。僕も自由な人になってみたい。いや、絶対なりたい。
でもどうすればいいのだろう。
好きなことをやって生きる
答えは大好きなことをやって生きることだ。好きなことを取り組んでいるときは、人はいきいきしてくる。自分らしさを感じられる。たとえ収入が少なくても幸せなのだ。明日の生活がわからなくても、くるくるろくろを回すのが楽しい人は、陶芸家になってみたらどうだろう。ストリートミュージシャン、大道芸人、小説家、日曜大工屋さん。とにかく自分にとって+のエネルギーが得られるなにかを見つけよう。
「自分が何を好きかがわからない」という人へ、本書からこの文を引用する。
大好きなことに巡り合ういちばんの方法は、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ
いまの仕事から逃げずにちゃんと向き合うこと。こうすることで自ずと好きなことがやってくるらしい。
あとのことは他の本にも書いてあるどうでもいいことだった。
目標を細分化すること、失敗を恐れないこと、周りの人を大切にすること。これらは他の本にも書いてあったことなので詳しくは紹介しない。この本が売れた理由は誰もが聞いたことのある内容へ、ちょびっと新しいセンテンスを付け加えたからだろう。この構成であれば読者は自尊心を高めたまま、目から鱗を何枚か落とすことが出来る。
少しずつやってみよう。意識を変えてみよう。ゆっくりギアチェンジしていく。