マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

カエサルの深い話。

 ついにガリア戦記に入りました。古代ローマの借金王カエサルは40才になってからいろいろすごいことをしたみたいです。
おわり。あとで加筆します。

 ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)

vsヘルヴェティ族

 東から侵攻してきたゲルマン民族に敗れ、ヘルヴェティ族(スイス人)は西への移動を試みる。そのときに古代ローマの領土を通ることをカエサルに要請する。しかしカエサルはきっぱり拒否。ここからガリア戦記お決まりのパターン (向こうからの講話→カエサル条件提示→交渉決裂&侵攻→カエサル返り討ち→降伏)で戦終了。

vsベルギー人 40万人

 ほっとしたのもつかの間、今度はベルギー人がなにやら不穏な動きをしているとの報告を受ける。カエサル軍の総計は5万7千、ベルギー軍は40万。さすがに無理だと思われたがヒット&アウェイ戦法と狭い戦場に敵を迎えることで、着実に敵の戦力を削っていった。

圧倒的な技術力

 無敵な城塞もローマ人の技術力をもってすれば崩されるのも時間の問題。普通の戦士が工兵に変身し、「移動回廊」や「移動塔」、さらに「牡羊(アリエス)」という破城槌を製作した。

カエサルのサムライスピリッツ

 「ローマ人よ、そんな大きなものをつくって、おまえたちの小さな身体でどうやって動かすつもりかね」

 ははワロス、とかやってたガリア人も兵器が城に向かってくるとぺこぺこ講和を求めた。カエサルは武器を全て他部族にローマに反抗しないように伝えることを条件に講和を結んだ。しかしその夜、ガリア人は隠してあった武器を持ち城を抜け出してローマ軍を襲った。
 次の朝ローマ軍は城の中にいる戦闘員と住民を奴隷に売った。その数5万3千。

 

 戦いを起こすこと自体は、カエサルにしてみれば罪ではなかった。しかし、いったん交わした誓約を破り攻めてきたことは、明らかに罪に値したのである。人間であることを放棄した者には、彼にしてみれば、奴隷がふさわしい運命だった。

 武士に二言はない。まさにサムライスピリットをもつカエサルなのでした。