マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

ingress短歌 その2

すみません、存在の記事はまた次回。今日は短歌を詠ませてください。
二回目も題材は同じだけれど少し生活にかかる部分が増えた。

1.雛
懐のスマホは卵か背を曲げる 雛も私も未だかえらず
 
2.苺
昨夏に植えた苺を食う春は 凍るメダルとポータルおもう

3.夕
帰宅路を一筋変えて夕焼けを眺め ついでにユニークキャプチャ

4.ひとり言
「また晴れか」 レンジを狭めてひとり言 ぬるめの風は袖口抜ける 

5.揺らぎ
「アウトオブレンジ」二歩引き待つ 揺らぎ抑えられずも握る手強く 

6.羊
走破距離・Mod・ミッション・絵と勧誘 さまよう羊「あ、Mu数!」 

7.線
ポータルを結んだだけで満足さ 一直線で家路へ向い

8.バク
バクは食う 一日足りないガーディアン 落ちないキーと剥がれぬシールド

9.年度末
年度末 カプセル中のキー整理 旅の思い出 そっとリチャージ

10.信号
「信号が赤で良かった」 違和感はなく立ち止まる スキャナー開く  

前回のやつ。

ingress短歌 - マトリョーシカ的日常

Ingress: The Niantic Project Files, Volume 2 (English Edition)

Ingress: The Niantic Project Files, Volume 2 (English Edition)

 

Ingress初心者日記 第九回「あだ名をつけずにグリフを覚える」

 Translatorメダルが実装された。*1 グリフハックの成功回数に関わるメダルだ。グリフハックはポータルのレベルによって一度に表示される回数が変わる。レベル1のポータルではひとつだけだが、レベル8では五つの絵を記憶してそれどおり描かなくてはいけない。

 ドロップするアイテムが増えるため、以前からグリフハックの重要さは説かれていた。しかしこのメダルが登場したことによりその重要度はさらに増した。僕らは必死になって表示される記号を短期記憶に収納する。グリフの覚え方は人によって様々だが、適当なあだ名をつけて覚えるのが多いらしい。パンツとかパンツとか、そしてパンツとか。でも、僕は正式名称で覚えた方が覚えやすいと思ってる。それらにはきっと特別な意味がこめられているから。

続きを読む

Ingress初心者日記 第八回「人としてA8として」

http://instagram.com/p/x7veHfhBGf/

 明け方の真っ暗な川から、冷たい風が首元に入り込んできた。故郷の乾燥した寒さはまた違う冷え方で、これなはなかなか慣れることができない。私はかじかむ指先を暖めると、ひとつのリンクを張った。ちょうどそのとき、待ち望んでいたエフェクトがスキャナー全体に広がった。達成感よりも安堵の方が大きかった。

 レベル8になった。長い戦いだった。

続きを読む

Ingress初心者日記 第七回「純粋レゾネーター批判」

 いつの間にか下火になっていたingress熱は、気がづいたら再び燃えていた。くすぶっていた薪にふうふうと息を吹きかけると炎がちらつくのと同じように。果たして吹き入られた空気が何だったのか。よく分からない。

 今日は朝から街へ出かけ、乱立する青ポータル群を焼き払い、緑ポータルのリンクをつなげた。XMPバスターのエネルギーは周囲を揺るがし、突き刺したレゾネータの鼓動は大地に響いた。生成された多重CFの光は冬の晴れた空にどこまでも広がっていった。そんな日だった。

続きを読む