マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日向電工の解釈とスーフィズム/「コーヒーが廻り世界史が廻る」

「メルババ」はトルコ語の「こんにちは」にあたる言葉だが、それは「あなたの周りに広がりはあるか」という意味になる。砂漠の民は周囲が開けていた方が幸福を感じるらしい。私は砂漠の民なのだろうか。メルババが好きだ。広がりは物理的なそれではなく精神…

ドトールの株を買った。

コーヒーが好きだったのでドトールの株を買った。近頃は世間が頑張ってみなに投資を勧めてきていて、少し興味があった。給与が振り込まれるのとは別の口座にまったく手を付けていないお金があったので、それを利用した。銀行に預けておくより利回りがいいか…

これで最後にするから、と許しを請うインド神話

インドラがいじけていなくなったせいで、世界は荒廃しヤバい状況になった。神々はどうしようもなくなって、とりあえず良いとこ出のナフシャを王にまつりあげることにした。「いやいや、私では力不足ですよ」とナフシャは断ったが、神々は引き下がる。「力不…

なんかもうよく分からなくなって失踪したインド神話

結局、干上がった海は天上のガンガー(ガンジス川)を地上に導き満たされた。 話は変わるが、トゥバシュトリはインドラを殺すためにヴィシュヴァルーパという名の、三面をもつ息子を造った。三面のうちひとつはヴェーダ聖典を学び、ひとつは酒を飲み、ひとつ…

塩分過多もいとわないインド神話

インドラ率いる良い人同盟は、ヴリトラら悪の組織の攻撃に苦戦していた。インドラが梵天になにか良い方法はないかと聞くと、梵天は「ダティーチャ聖仙の骨を使って金剛杵(ヴァジュラ)を作りなさい」と答えた。良い人同盟はさっそくダティーチャ聖仙のもと…

とくに意味を見いだせない神々の話/「インド神話 マハーバーラタの神々」

紀元前五、六世紀になるとバラモン教の勢力は衰えるもやがてヒンドゥー教として復興する。ヒンドゥー教の主神はシヴァとヴィシュヌ、そしてプラフマー(梵天)である。シヴァは青黒いくびをしているがこれは世界の滅亡を救う際に猛毒を飲んだためである。住…

日常生活には役に立たない神々の話/「インド神話 マハーバーラタの神々」

しばらくはインド神話について語る。 『リグ・ヴェーダ』が誕生したのは紀元前一二〇〇年前後だと言われている。ヴェーダとは知る(veda)という意味が語源であり、バラモン教の聖典の総称となった。それは作られたものではなく、永遠の過去から存在していた…

プリズンブレイク☆ホトトギス

ホトトギスの異様な鳴き声に起こされた。午前四時だった。中途半端な時間だったので、無料トライアル期間中のHuluでプリズンブレイクを観たり、コーヒーを入れたりしたら外が明るくなってきた。 プリズンブレイクは昔流行った海外ドラマだ。ひとりの男が無実…

通勤野草学入門を受講する。

通勤野草学入門を受講した。講師は世界にはびこる野草たち。受講者は私ひとりだ。講義は通勤の際に行われ、テキストはとくにない。この講義のねらいは通勤というあたりさわりのない行為に、特に意味のない雑草たちのシルエットを織り込むことにある。つまり…

ネジの未来とワクワク触媒/「星を継ぐもの」

慌ただしく業務をこなすも、振り返ってみると特に大きなことはやっていない。そんな平日だった。他の課の人々はなるほどほんとうに忙しそうで、あっちこっちへ電話をしたり会議をしたりエクセルパワーポイントワードに翻弄されている。一方私は何をやってい…

何者でもない短歌

そんな日もある。1.青 もしや青色のとがった鉛筆は空に投げられ五年ほどたつ?2.梅 工場の屋根の隙間にぎっしりと収まる梅はそれぞれ濁る3.傘 釣り堀に浮かぶビニール傘にのるカエルはゲロロとやさしく消える4.曲がり角 レシートに濾された大気は曲がり角迎…