たまには勢いでブログを書こう。というのも、ここさいきん考えすぎている節があるからだ。大学院時代に教授にこってり絞られたためか、何のために書くのか誰のために書くのか分からないまま終わる人生に拒否反応を示しているのだ。もっと感性で、前衛ドライブ野郎でいくべきだ。反応反射音速光速。
電子書籍を久しぶりに買った。データ本の良いところはかさばらないところ。悪いところは読んだ気になれないところか。ビジネス書や漫画には向いているが、小説や教養本には向かないよね。残念。
これはキャッチコピーの本である。人を引きつける文例がたくさん載っている。たくさん。しかし、悲しいかな、このテクニックをブログに流用する事は難しい。なぜならみんな飽きているから。飽和。飽和しているんだよ、何もかも。「〜するための5つのテクニック」「〜しないために〜しなさい」「いざ、○○化」。普通のセールストークには使えるかもしれないが、言葉のインフレが激しいブログ界では通用しない。アドセンス神のせいでブログ星はスーパーサイヤ人のバーゲンセール状態になっている。
じゃあ使える部分はなにもないのか、というとそうでもない。意表をついたり、偉人の名言を借りるテクニックは未だに有効だ。無関係な単語を組み合わせて、オリジナルの造語をつくってしまうのもありだ。ここらへんはid:bulldraさんが上手い。
あとは、韻を踏むのも面白そうだ。「インテル、入ってる」「セブンイレブン、いい気分」は秀逸な例でなかなかまねできるものではないが、それっぽいのなら僕にもつくれそうだ。「現状、炎上、マトリョーシカ的日常」。やめておこう。
キャッチコピーはずるい。毎日ある程度の量の文章を書いている僕は、一文で読者を引きつけてしまうそれを羨ましく思えてしまう。なにくそ、こちとらこれだけの言葉をつなげているんだ!と意気込んでも、一振りで敵を断ち切るキャッチコピーの強さには叶わない。僕がこの本に興味を示したのもその要素が強い。
キャッチコピーをうまく書けるようになりたいなあ。はてな界の糸井重里になりたいなあ。ほぼ日手帳下のコラムに「わお」と思える名言を載せたいなあ。
そうやって今日が過ぎていく。
あ、本自体は安いし読みやすくて大変おすすめです。
キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
- 作者: 川上徹也
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 117回
- この商品を含むブログ (13件) を見る