脳が吐き出すときと同じスピードで
良い記事を書きたいと常に思っている。良い記事とはたくさんの人に読まれ、評価される記事のことだ。それには何が必要なのか、時々考えている。キャッチーな見出しだったり、大量の宣伝だったり、良質の情報だったり。とらえようと思ってもふわふわしていて結局つかめないでいる。だがひとつだけ確かのは、感情を脳が覚えている間に記事を書いてしまうと良いということだ。
記事を書きたいという衝動は様々な場面で起こる。おいしいものを食べたり、特別な体験をしたり、強烈な感情をいだいたり。この普通ではない状態を発信すると、レスポンスが返ってくることが多い。人はみな特別を愛している。
普通ではない状態を表現するためにはやはりスピードが必要だ。推敲する暇も与えずずいずいと書いていく。感情に任せて。増田がホットエントリに選ばれやすいのは、最近のはてブのアルゴリズムの変更もあるが、一個人が普通ではない状態を速いスピードで発信していることが理由だと思う。
書評の場合、速く書くというのは難しい。なぜか。うまいこと書いてやろうという気持ちが働いているからだ。引用をしっかりして、項目にわけてそこから思ったことを書き連ねて、考察して推察して憶測して。それではきっとダメなのだ。一流の書評ブロガーはきっと僕の十倍速く記事を書き上げているのだろう。自分の感情が冷めないうちに。
最近、書評記事の最後に書くのに要した時間を付け足しているのは以上理由のためだ。スピードがいる。絶対的なスピードが。