奥が深いほそ道
とにかく作文が苦手だ。一文を長く書くことができないし、エッジのきいた論理の展開も望めない。それ以前の問題として、僕の頭の中には何も入っていない。引数のない関数でどうやって変化させればいいのか。無理だろう。
十七文字というミクロの世界なら僕でものさばることができるかもしれない。季語はわからないから川柳になるけれど。サラリーマン川柳のように大学生川柳も募集してほしい。五月雨を集めてはながしながしは集めて。
おくのほそ道は芭蕉さんが東北と上越あたりをぐるりと回った旅行記だ。平家物語が好きだったようで、平家につながりのある土地に来るたびにうたを読んでいる。昔の人が昔を見つめているのはおかしな気分だ。まるで自分が神様になったかのような。
夏草や 兵どもが 夢の跡
有名なうた。
そして最後は旅を終えて一休みするのかと思いきや、伊勢神宮に行くとか言い出して、また船にのるシーンで終わる。「俺たちの冒険はまだこれからだ!」のテンションだ。
次からは読書ペースを早めます。気をつけます。