時の試練に耐えた本棚晒しとショウペンハウエル『知性について』

時間と空間の観念性 前回告知したように、今日は『知性について』の中から時間と空間の観念性について話そう。観念性とは形のないぬるりとした液体のどんよりであり、決して沈殿することのない博多の塩のような味だ。要するによくわからないものだ。ショウペンハウエルは(というより哲学者全般はそうなのだろう)よくわか…