【書評】足を動かさない推理小説と、一足とびにやってくる真理/ 九マイルは遠すぎる【感想】

この世の真理が一足とびにやってくる。そんな快感を欲することがままある。高校生のころに書いた黒歴史小説ノートには、「あらゆる知識がわかってしまう学生が世界を救う話」が載っている。そんな力があれば、テストは常に満点だし、友人関係も全て掌握することができるのに、なんてばかなことを考えていた。