さいきん、ほぼ日手帳に何も書いていない。ここ一ヶ月ほどまともな書き込みがなされていない。行ったところ、食べたもの、読んだ本。たくさんのインプットをもらってきたはずなのに、僕の手帳は空白のままだ。「頑張らないと」と危機感があればまだいいが、「まぁいいか」とこの事態を放り投げている自分がいる。いったい誰に丸投げしているのか。
そもそも今の生活に手帳は必要なのだろうか。毎日まいにちルーチンワークを繰り返し、今日が終わればすぐ明日。週末の行事も決まりきった内容で、どこにも新鮮さは見当たらない。ピンボールを続けている。自己変革とエゴの縮小と包括と。ジェイズバーでお酒を飲みたいお年頃。手帳がいらないとしたら、ほぼ日手帳はどこに行くのか。彼の役目は何か。僕が与えてあげればいいのだけど、何をすればいいか分からない。
ユースケにはじめて出会ったのは高校一年のころ。クラスメイトでありながら、彼との距離感がつかめないでいた。彼は常にメモ帳を携帯しており、天才特有の癖字でごちゃごちゃとなにかを書き並べていた。ホームルーム日誌の書き込み量も他の人の倍はあった。「書きたいことがたくさんあるんだなあ」と思った。月並みな感想と貧相な語彙。そうして彼は東大へ行った。下人の行方は、誰も知らない。
ユースケは役割を与えられる人だった。手帳マネジメントの才に溢れていた。一方で、自分はどうだろうか。マネジメントとはほど遠く、ほぼ日手帳や野帳はめいめいにめえめえと遠く奥深く離れていく。羊飼いの少年になりたい。羊飼いのユースケになりたい。天才でイケメンスポーツ万能のちょうきゅうめいのユースケ!
しかしながら、歩数計はほぼ日ペースで記録している。ほぼ日刊である。
不思議なものね。
おもうに、僕のスタンドは持続性が高いだけのモブキャラだ。何の特技も才能も持ち合わせていない。だからこそ、「続けさえすれば負けない」というブログは居心地がよかったのかもしれない。
とにかく、歩こう。
ほぼ日手帳公式ガイドブック2014 ことしのわたしは、たのしい。
- 作者: ほぼ日刊イトイ新聞
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