マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

コーヒーのある生活/小川珈琲店 有機珈琲バードフレンドリーブレンド 粉 170g

雨と珈琲。

http://instagram.com/p/l563qNBBOQ/

 以前買ったグアテマラブレンドを使い切ったのでamazonで新しい珈琲を注文した。今日はその珈琲について紹介する。ブランドはまえと同じ小川珈琲店で、商品名はバードフレンドリーブレンドという。どんな味がするのだろうか。棚の奥にしまってあったお父さんマグカップを使って飲んでみた。


 フィルターに計量スプーン一杯分の粉を出してみる。黒いな、が第一印象だった。珈琲豆の配合を見てみると深煎が50%含まれていることがわかった。珈琲豆は生のままでは飲むことができないため豆を火で炒る焙煎という行程が必要である。焙煎を長さに応じて浅煎り、中煎り、深煎りと呼ばれ、深煎はしっかりとした苦味があることで知られている。前のグアテマラブレンドには中煎しか含まれていなかったためあっさりと飲めていた。

 ドリップにも慣れてきた。はじめに沸騰してしばらく経ったお湯を少し注ぎ粉全体を蒸らす。20秒まったら中心からゆっくり注ぎあたりを十周する。手を止めてまた湯を注ぐ。これを4回繰り返しておわる。3分待つと出来上がりだ。

http://instagram.com/p/l575wIhBAK/

 昔は砂糖を入れていたが今ではブラックでも飲めるようになった。早朝の空きっ腹に珈琲を流し込むのは体に良くないと思うがこの習慣は止めようとは思わない。ヘミングウェイの「老人と海」という小説に出てくるじいさんは朝に珈琲を一杯のみそれだけで巨大カジキと格闘していた。思い出しただけで文脈には沿わない。

 一口飲むと重量感のある苦味が口全体に広がった。色合いはグアテマラブレンドと変わらないのになぜこうにも味が違うのか。バードフレンドリーブレンドはごくごくと飲めるような代物ではない。ゆっくり時間をかけて一杯を飲もう。

 そもそもバードフレンドリーとはどういう意味だろうか。小川珈琲のウェブサイトで調べてみた。どうやら自然環境を考慮した伝統的な栽培方法によって作られた珈琲豆のことらしい。周りの森林を伐採せずに栽培するそれは手入れや収穫に大きな苦労を伴うが、その森林が渡り鳥たちの安息所となっており彼らの生命を助ける存在になっている。僕が飲んだこの一杯の珈琲が鳥さんたちの役に立っていると考えてみると命のリレーというか生命の輪廻というかご縁というか不思議な連帯感を持つ。

 そう、我ら宇宙船地球号。全周四万キロのスケールに僕はおもわずくしゃみをした。