念願のブルーブラックインクを手に入れた!
万年筆を購入したことは前に書いた。ペンを買うと次に考えることはインクは何を使うかということ。現在万年筆用のインクの種類は非常に多く、各社が様々なものを出している。ボトルの形はメーカーごとに異なるがどれも魅力的なラインを持っており、同じ系統の色でも色合いに若干の差があったりする。紙に対して裏写りするかや水に流れにくいかなども検討する必要がある。
しかし僕はあっさりとパーカーのブルーブラックを買うことを決意した。ボトルの形がカッコ良かったからだ。出しゃばりすぎずそれでいて存在感を持つたたずまいに惹かれた。多くの作家がこのインクを利用していると知ったことも購入を後押ししてくれた。
僕が持っている万年筆はPILOTのカスタムヘリテイジ91 (FKVH-1MR)だ。これはコンバータを使うことでボトルインクからインク吸入することができる。適合しているコンバーターはCON-20 CON-50 CON-70の三種類である。僕はCON-50を購入した。
インクを入れてみよう。まずは今まで使っていたインクを洗い流すために、水を貯めたコップにペンをつけて半日くらい放っておく。次にコンバータを写真のようにペンに取り付けてボトルにペン先をつける。
あとはコンバータ上部のネジ部を右にくるくると回すとインクが吸入できる。
思いのほか簡単だった。
野帳とモレスキンに書いてみる。
野帳とモレスキンにこの新しいインクを使って書いてみた。うん、素晴らしい。書き始めは鮮やかな青だったが時間が経つにつれて色が淡く変化していく。やはり万年筆はブルーブラックだな。ペン先はFのままなのに前よりも字が細くなった気がする。
裏写りはほとんどない。モレスキンはやや裏写りがあるので紙質としては野帳の方がすぐれているのかもしれない。(値段はモレスキンのほうがずっと高いのだが)
しかし水にはめっぽう弱い。
これは水性インクだから仕方ないことである。一方で耐水性に優れているインクもある。それは古典インクと言われている。
この記事では古典インクは耐水性と耐光性に優れているが、強酸性を持っているため万年筆にダメージを与えやすいと書かれている。
古典インク一覧
・ペリカンのブルーブラック(カートリッジ)
・ペリカンのブルーブラック(ボトル)
・プラチナのブルーブラック(カートリッジ)
・プラチナのブルーブラック(ボトル)
・ラミーのブルーブラック(ボトル)
・モンブランのミッドナイトブルー(ボトル)
※追記20140330:
ブログの管理人であるid:ochskさんよりコメントにて指摘を頂きました。ラミーとモンブランは古典インクの製造をやめたそうです。また、ローラー&クライナーの「サリックス」「スカビオサ」が古典インクに入るそうです。
パーカーのブルーブラックは古典インクではないので耐水性はないが、その代わり古典インクの欠点であるペン先にダメージを与えるということが起こらない。
ブルーブラックの効能
インクを変えてみると想像以上に書くのが楽しくなった。銀色のペン先から青黒いインクがさらさら出てきて、僕の書いた汚い字がきれいに見えてしまう。ほら、お前はこんなに綺麗な字がかけるんだぜとペンにおだてられる。真に受けた僕はさらに字を書く。食べたこと見たこと考えたことをとにかく書く。気持ちが良いなあ。
万年筆のインクは他にもたくさんあるようだけれど、僕はもうパーカーのブルーブラックに一生を捧げることを誓った。
そう誓えばあの恐ろしいインク沼には足を踏み入れないはずだ。
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参考
万年筆が好きである:■作家のお気に入りの万年筆は?④机上のクインク - livedoor Blog(ブログ)
ラミーのブルーブラックが染料になった今、どのインクに乗り換えるか? - 御茶ノ雫
上のlivedoorブログの人ははてなブログへ移行したようです。リンクはこちら。
黒猫陛下の書斎
万年筆について熱く語っています。