ひとごととは思えない
隣人注意報 : 薄っぺらい修士論文に教授「これが2年間研究した成果かね?」
タイトルを見てびくっとした。研究室に配属されてから今まで、自分が何を研究したのか、成果を出したのかがはっきりとしないからだ。それっぽい難しい論文を読んで、なんかごちゃごちゃ計算して、Texにぺたぺたepsファイルをくっつけて出力して、学会で発表して…。それで何ができたのか。僕はどんな知識を得たのか。何もない気がする。
果たして自分は大学院に進学してよかったのだろうか。学部で就職した方が、奨学金を返す額も少なくて済むし、親から早く独り立ちできるしでいいことだらけだ。ただ周りに流されてなんとなく進学してしまった。
しかし過去のことをどうこういっても仕方がない。僕は意味を見つけなくちゃいけない。「大学院に行ってよかったんだ」と安心できるようなものを。そのひとつが成果物、つまりつくったものだ。ある程度ハードルが高く、満足感を得ることが出来て、今の専攻に結びつくような。
ここで行動力のある人なら「というわけでこんなのつくってみましたー」となるわけだが、そうではないんだよね。悲しいね。だけど昔とはちがい、どうやったら作ることができるかという知識が蓄積されてきた。ロボットはArduinoとモータセットを使えばなんとかなるし、ウェブサービスはレンタルサーバー借りてHTML打てばいいし、小説は原稿用紙に書いて公募にだせばいい。
ちょっとずつどうにかなりそう。
それよりも今は就活を頑張ろう。