マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

トンデモ理論で球を捕る!

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photo by Denis Collette...!!!



ついに超進学校野球部の本も三巻目です。二巻は野球の描写がすくなく、あまり楽しめませんでしたが、今回はリトルリーグのちびっこ野球と白熱した試合が展開されます。

うそです。ぼろ負けです。

また時間がないや。あとで書きます。

偏差値70の野球部 レベル3 守備理論編 (小学館文庫)

野球とはボールの運動を停止させること

「あんたたちは、野球の守備がなんなのかよく分かってないんだよ。野球の守備ってボールの運動を停止させることなんだよ」

 超進学校No.1の天才ヒカルさんが野球部の皆に放った言葉。打撃に比べて守備は上達するのに時間がかかる。それは移動、捕球、送球、ベースカバー等、打撃よりも行動の自由度が多いからだ。素人ばかりの野球部ではまともに守備の練習をしていたら絶対に勝てない。まずは球を止めることを優先事項とするこの考えは良いものだ。

 しかし、フライのときはボールの落下地点をピッチャーに計算させて皆に伝えるのは主人公には酷な気がする。

10点取られても11点とればいい

 

「(前略)佐久間が俺たちに言ったのは、点をやらない野球じゃなくて点を取る野球をすればいい、っていう単純な転換なんだよ。お前には不満だろうけど、俺たちはそういうやり方でしか勝てないと思う。センスがないんだよ。」

 突然だが、アイシールド21という漫画をご存知だろうか。弱小高校のアメフト部が極悪の秀才ヒル魔くんの手により全国制覇をするという内容だ。
 アイシールド21 1 (ジャンプ・コミックス)

 作中、ヒル魔は部の方針をこう述べている。

「100点取られようが101点とればいい。アメフトで重要なのはオフェンスだ」

 これは単純に攻撃が好きだからという理由ではない。チーム内にキッカーがいなかったからだ。キッカーがいればタッチダウンが決まった後に追加点を1点とることが可能になり、接戦になったときも勝利することができる。しかし、それができないとなると何が何でも点を取りまくるしかない。


 野球もアメフトも肝心なのは勝つことである。エラーばかりでみっともないという考えは捨てるのだ。

 

みんながみんな勝ちたい訳ではない

 

「野球をしてる目的なんて人それぞれだよ。そんなの当たり前じゃない。みんながみんな甲子園を目指して野球しなくても、それが自然なんじゃないかな?」

 僕ははじめこの文を読んだとき、衝撃をうけた。高校野球、青春の代名詞と呼ばれるジャンルでこんなことを言う人はいなかったからだ。

 目的が全く一緒という人間はいない。みんながなにかしら自分だけの到達点があって、そのために周りの環境を利用しているに過ぎない。独りよがりの価値観を押し付けなくてもチームは勝てる。全員と仲良くなれとは言わないが、コミュ力()を使って周りの人を理解していけば、きっとチームは良い方向へ動き出すはずだ。

おわりに


 面白かった。途中、数式が出てくるが、読みとばしても全く問題ない。