マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

大学院生の50%はクソである。

 

 そうか。大学関係者でない人、つまり社会人や高校生相手に研究がどうのこうの書いたところで理解する訳がないのだ。
 いくら経験を積んでいても彼らは『院生』を知らん!ノミと同類よォーッ!という訳で大学院の実情を書こうと思う。
 

 大学院生は何をしているか、研究をしているのだ。理系の大学院生の場合、彼らをふたつのタイプにわけることができる。「理論系」と「実験系」だ。

 理論系の場合、向かうのは紙とPCになる。論文を参照しながら数式を展開し、またくくり、訳のわからない図形を描いては消し描いては消し。PCを使う人はだいたいプログラムを書いている。僕がブログで時々紹介してるmatlabを使っている人は少数派で、だいたいはCやJavaだ。理論系の特徴は研究に時間の制約がかからないということだ。自分の好きなときにノートを開く、あるいはPCを起動させ研究を進める事ができる。

 それにたいして実験系の場合はどうだろう。彼らが向かうのは、微生物/小動物/薬品/工作機械…などなど多岐にわたる。ある人は害虫をさがしに野山をかけまわり、またある人は冷房の効かない工場で機械を延々と動作させる。そうして得られたデータを研究室でまとめ理論値と比較する。実験系は理論系とは違い、時間の制約がとてもかかる。朝の8時に研究室に入り、夜の23時に退出、なんて夢の話ではない。

 一般の人が思い描く「研究」に近いのは実験系のほうだろう。だから「ああ、大学院生なんて実験が多くて大変ねー」と思ってしまう。しかし、理論系の大学院生は違う。彼らはPCでyoutube、ニコ動はもちろんのこと、ある人は昼12時に大学に来てお昼ご飯を食べて家に帰ったり、またある人は自分が研究をすることの意義について友達と話してたりする。要するに暇なのだ。


 というわけで、大学院生と付き合ってる社会人は彼ら全員が忙しいわけではないということを理解してほしい。「最近、ゼミの準備で忙しくてさ…」とか言われたら「ゼミは1セメで何回発表する順番が来るの?」「何分くらい発表するの?」など質問してみるといい。社会人の方の二桁連勤に比べたら、理論系大学院生の学会発表なんてクソなのだ。