を始めるかもしれない。今までのは収入が安定しなかったし、慣れることがないのが辛かった。今度のは朝早いのがきついけど、安定した収入が望めるし、前にもやったことがある。がんばろう。
バイトを募集もしてないのに、営業所へ電話をかけるのが一番緊張した。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/03/28
- メディア: ペーパーバック
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読んだ。だんだんと青豆と天悟の接点が明らかになってくる。以下ネタバレ注意
NHKと宗教の勧誘
一巻の終盤、電車に乗っていた親子から、天悟が小学生のころ同じクラスだった女の子を思い起こすシーンがある。天悟が父に連れられNHKの勧誘をしていたとき、女の子は母に連れられ宗教の勧誘をしていた。ほとんど話したことはなかったが、一度だけ実験の際に手助けをしたことがある。そしてあるときその女の子に手を握られた。それだけ。覚えているのは彼女が毎日唱えていたお祈りのみ。
二巻の冒頭で青豆が唱えている言葉である。
二つの月
ふかえりの小説を天悟が書き直すとき、編集の小松はひとつだけ直してほしい描写があると伝えた。それがふたつの月である。
「ほとんどの読者がこれまで目にしたことのないものごとを、小説の中に持ち込むときには、なるたけ細かい的確な描写が必要になる。省いてかまわない、あるいは省かなくはなならないのは、ほとんどの読者が既に目にしたことのあるものごとについての描写だ」
と小松は言う。そして青豆は空にふたつの月が浮かんでいるのを目にする。青豆は小説の世界にいるのか、それともふかえりが事実を小説にしたのか。まだわからないでいる。
ヤナーチェックのシンフォニエッタ
一巻の冒頭、青豆がタクシーに乗りながらクラシックを聴くシーン。なぜ自分はこれがヤナーチェックのシンフォニエッタだと分かったのが不思議に思う。また、天悟は高校生のころヤナーチェックのシンフォニエッタをティンパニで演奏した経験がある。この二つはどうつながるのか。なぜ記憶が共有されるのか。いつから1Q84は始まっていたのか。
リトル・ピープルと空気さなぎ
ついにリトル・ピープルが出てくる。しかし彼らの目的はわからない。空気さなぎらしきものをつくり、そしてどうするのだろう。空気さなぎは何なのか、時限爆弾なのか。あまり良い奴ではないと自分で勝手に考えている。
またそれと並行してギリヤーク人の描写がある。女性を軽蔑し、品物のように扱う。ギリヤーク人とリトル・ピープルは似てるものかもしれない。
ここではない世界
最後、天悟が人妻のガールフレンドに自分の小説の設定を話すところ。
「ここではない世界であることの意味は、ここにある世界の過去を書き換えられることなんだ」
青豆は「ここではない世界」に居て、過去を書き換えているのかもしれない。わからんけど。
もうすぐつづきが発売されるはず。待てないなー。