マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

読書

4連休初日/ファンダメンタル投資の教科書

ゴールデンウィーク後半は休日出勤でつぶれてしまい、思うように過ごせなかった。しかし、私が思うところはほとんどないので特に問題はなかった。振替休暇をとったので今日さえしのげば明日から4連休となる。よかった。 そうして今日が昨日となり、今日がす…

諸問題の解決や生活の向上とか神とか。/アンナカレーニナ (下)

我々、否、私の目標は諸問題の解決や実生活の向上であるが、その際に必要なのはゲインの調整である。抽象的にいうとそこに評価関数があって、いくらかの変数があり、それらを日々調整しながら関数を最大化させることが目的となる。ゲインの調整を行うには安…

ボールネジとリニアガイドの納期が長すぎてやばい/「いきのびるためのデザイン」

眠たげな脳髄を揺り動かして出てくる言葉は半分は真実で、もう半分は虚無である。そういえば、今日の帰りの電車は乗客が多く、みなどこかへ帰ろうとしていた。三月は一息ですぎていき、じきに新年度が始まるのだ。そうはいっても、私にとっては平凡な週明け…

冗長性とロバストな夢/「メカ屋のための脳神経学入門」

書き直しを許さない文章というものは、たしかにこの世界には存在していて、それは言葉だ。しかし、言葉は形にはのこらないため、受け手が各々の裁量によって都合よく解釈する。そのため世界はきれいにまわりつづける。そうやって息をしているのだ、我々は。…

「機械設計とはなにか」が書かれていた良書/ついてきなぁ!『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!

年末に機械設計の本を買った。のぼゆ(id:noboyu)さんのブログでよく紹介されている、「ついてきなぁ!」シリーズのものだ。設計書に関するあれこれが書かれていた。会社に入社してもう四年。図面を引いたり、強度計算はできるようにはなったけど、設計の流…

浮気をしても幸福な男、浮気をされて不幸な男/「アンナ・カレーニナ」

Photo by Anders Jildén on Unsplash 能動的な行動が私をそのようにさせているのなら、これまでのことはほとんど嘘偽りであって、これからも真実が語られることはないはずだった。文章や知識を得ることのみにそれを費やすとなると、自身の歩みはまったく進む…

書くというありかた

Moon, full moon, night and landscape HD photo by Anders Jildén (@andersjilden) on Unsplash ようやくネットの工事が終了した。八月にプロバイダの申し込みをしてから実に4ヶ月ほどが経過していた。その間はケータイのデータ量の契約を増やし、日々のゴ…

センサーの信念

Vernazza sunset photo by Anders Jildén (@andersjilden) on Unsplash 長い長い夜をかけて合わせていき自然とゼロになるような空気感であった。この不規則なシフトもあと1ヶ月で終了し、私は再びもとの生活に戻る。夜にしか書けない文章もあったのかもしれ…

未だ展開しない思想

Mountain, sky, alp and fog HD photo by asoggetti (@asoggetti) on Unsplash それぞれが文章を装備して生きている。そのようなことを考えた。いくらかの残業をしたあと電車に乗ると人々はまばらだった。じっと外を見つめたが何もなかった。そういう時間だ…

月日は百代の過客だ。知らんけど。

Coffee on table with spoon photo by asoggetti (@asoggetti) on Unsplash 日々が流れていく。流れるというのは連続的であり規則的なイメージをもつそれであって、私が観測可能でなくてはならない。果たしてそれは流れているのか。乗るべき電車がホームに滑…

非物質的なアーク溶接棒

Photo by Laszlo Kiss on Unsplash そして人がこのことから引き出す結論は、生きた命題にするために死んだ記号に加えねばならぬものは、単なる記号とは別の性質の何か非物質的なものである、ということになる。 しかし、記号の生命であるものを名指せと言わ…

単位体積あたりの思想/「論語」

Photo by Zoltan Kovacs | Unsplash 晴れてはいたが、水分が多かった。六月のムッとした空気が停車している電車を押しつぶしていた。それは私のホームとは反対にあって、私が乗るべき電車はまだきていなかった。この情景描写は本文とはまったく関係ないが、…

くっそくだらないハードウェアをつくるぞ!/メイカーズのエコシステム

モモの小説に出てくる時間泥棒に襲われているような日々だ。時間が驚くほど少ない。いや、時間がすくないというより満足のいく使い方ができていないだけか。以前、私は自身のことを「本を読む、文章をかく、ものをつくる、そういうことでしか経験値を得られ…

そろそろ自分の可能性に見切りつけたい/「エンジニアの成長戦略」 

戦略を練る 「エンジニアの成長戦略」を読んだ。id:takumi296(匠習作)さんの著書であり、これからの若いエンジニアに向けてキャリアを作る上での道筋やヒントが書かれている。匠さんは技術士で、企業の生産設備のコンサルタントや、技術士試験対策の講師を…

非計算と脳みそ/ペンローズの<量子脳>理論

計算されない書き出し 書き出しに慎重になりすぎるのは、そこへ期待をかけすぎているからかもしれない。はじめの一文で全てが言い切れるような、そんなものを目指していたのか。それは私には荷が重すぎたため、こうして緩みきった文章を打ち続けているのだが…

意識の遅れ系と黄金比/「黄金比の謎」感想

前から記事しようと考えていたネタに、「意識の遅れ系」というものがある。なんのことはない。「自分の思考や思想は遅れて具現化する」ということだ。私はポケットサイズの野帳に日々思ったことを書き散らかす癖があって、へんてこなアイデアや願望を記録し…

私のブログはだれかを動かしているのか。/「人を動かす」

果たして私はみなさんに役に立つ情報を与えているだろうか。独りよがりの文章になっていないだろうか。そもそも、私は何を伝えたいのだ。このようなしがらみのないエディタ空間にただ文字を並べていって、そこに目的はあるのか。もっと明確な意思を持って何…

楽し層(そう)を積み重ねる/WIRED Vol.27 感想

文章が書けない時はどうするか。文章を書くしかない。学生の頃に、よくジャグリングをしていて、ひたすらボールを投げていた。何も考えなかった。ただ投げた。難しい技を練習する時も「どうすればできるようになるのか」とかそんなことは考えなかった。成功…

正しさの彼岸、恣意性と不確定性/不完全性定理

Photo by Maria | Unsplash そうやって明晰な朝が来ると、こめかみから思索が漏れていくような気がして、少しの不安を抱く。 仕事上の問題は片付けられた。結局はコミュニケーションなのだ。私はこう考えています、いまからこれをやります、やりました、次は…

言葉の違いは思想の違い/「英会話イメージトレース体得法」

いきなり本題に入るような書き方が難しくなっていた。それはきっと自分のどこかにブレーキが備わっていて、環境の急激な変化に対する恐怖というか、抵抗したい思いがあるのだろう。今日はいままでの流れを切って、送っていただいた英会話の本の紹介をする。…

内的直観に左右される業務/不完全性定理

Let there be light., by Anders Jildén | Unsplash 書くことしかできない。この作業は自身に内包している思いの丈をぶつけるとか、主張するとか、そんな話ではない。日々どこかに蓄えられていくひずみを少しでも軽減するための行為である。私はひとつの文章…

間違えているかもしれないものの正しさは、そのもの自身によっては保証できない

Lake Bled, by Ales Krivec | Unsplash 考えを書き留める必要がある。それらを私のなかにとどめておくと、消化不良を起こしてしまいあまり体によろしくない。ちぐはぐな悩みや意味のない妄想などを現実世界に天日干ししておかなければならない。このごろは仕…

あるなし二語文の可解性/「不完全性定理」

Photo by Stacy Wyss | Unsplash 息子が二語文を話すようになった。「〜ない!」とか「〜あった!」とずっと喋っている。ずっと喋っている。いったい誰に似たのかしらんと思ったが、そういえば私も幼い頃はお喋りやさんだったらしい。自分でも少しだけ覚えて…

残された有限な心拍数と超無限のパラドックス/不完全性定理

https://unsplash.com/?photo=RmZIUIF2S2Q 抗うとか、耐え忍ぶとか、仕事をそういう風にしか表現できないことが悲しい。数年前の私は仕事をどういう風に捉えていたのだろう。機械と戯れる楽しい時間としか考えていなかったのだろうか。たぶん当時は、それほ…

短い文章のやりとりは不完全性定理。

How many Layers?, by reelika raspel | Unsplash どこかで文章の区切りをつけなければならない。それは明日かもしれないし、昨日だったかもしれない。しかし、わたしは今日書いた。この事実だけは受け止められた。このごろは日々の出来事に追われるばかりで…

ツァラトゥストラの言う「超人」はきっとAIのことで、シンギュラリティの日はわりと近い。

昨年の暮れに川添(id:kkzy9)さんから「ツァラトゥストラはこう言った」という本を頂いた。送られてきた本には「どう言った?」というメッセージが添えられていて、私はすこしだけ、わりとすこしだけ困った。それから「存在と時間」の読書になんとか目処をつ…

増大する分からなさへの対処はない/存在と時間 (終)

神は言われた、「年の瀬に年末あれ。そこそこ忙しくなれ」。そのようになった。息子にはサンタからクリスマスプレゼントが届いていた。プラレールのベーシックセットとアンパンマンの人形だった。割と嬉しそうだった。私がプラレールのレールを丸くつなげて…

風邪による有給消化と簡単な書評/「小商いのはじめかた」

世界が狭まったり、奥深くなっている十二月である。気づかないうちに風邪をひき、体の調子はおもわしくない。ちかごろ文章を書いていないのもその風邪のせいにできれば良いなと思う。本当のところはどうなのかわからない。いつだったか、自分の過去の選択に…

業務時間はおのれの開示態を存在する/「存在と時間」

人間は内に「照明」を含んでいるというのも、おのずからに世界=内=存在として明けられている——すなわち、なにかの存在者によってではなく、みずからその明るみ(Lichtung)を存在するというありさまで——ということなのである。 ちくま学芸文庫「存在と時間(…

共同存在とコーヒー豆増量セール/存在と時間

Photo by Thomas Griesbeck | Unsplash 新聞を日経から地方紙に切り替えた。本来の目的は固定支出を削減することであったが、どうやら地方紙の方がチラシがたくさん入るらしい。近くのスーパーの特売情報がわかるようになった。妻も少し嬉しそうだ。新聞屋も…