マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

過不足の無い寒さと過度なカフェインまたは朝

いつの間にか、毎朝コーヒーを入れるようになった。ブログを読み直せばその正しい日付が分かるかもしれないが、それはどうでもいいことだ。僕はコーヒーが好きでカフェインを欲している。今はそれだけでいい。ブログで得た収益で毎回異なるコーヒー豆や粉を…

煽り耐性の低いリーダー/ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち(四)

この本を読むまでネロのことをよく知らなかった。暴君ネロという単語のみを知っていて、ひどく辛い食べ物はネロが語源になったのかもしれぬ、などとくだらない思索に時間を費やしていた。 クラウディウスが毒殺された後、彼は若干十六歳で巨大帝国ローマの皇…

情報量の制限と手あかのついた意志表示

寒いので五時前には布団を出ている。起きがけにお湯を沸かし、ポストに投函されている新聞をとる。フィルターと粉を用意してコーヒーを入れる。それと同時にパンを焼きたいところだが、ケトルと電子レンジの両方を使うとブレーカーが落ちてしまう。コーヒー…

Ingress初心者日記 第八回「人としてA8として」

明け方の真っ暗な川から、冷たい風が首元に入り込んできた。故郷の乾燥した寒さはまた違う冷え方で、これなはなかなか慣れることができない。私はかじかむ指先を暖めると、ひとつのリンクを張った。ちょうどそのとき、待ち望んでいたエフェクトがスキャナー…

情報を統御させる唯一の存在が『ヴァリス』なんです。

まとまった文章を書こうとするからペンが進まなくなる。正面きって対峙しようとした俺が愚かだったのだ。良い本は一口大に切られることを許されない。巨大な一枚岩のように泰然とそこへ居座る。俺ができるのは魚眼レンズを持ってしても捉えきれないパノラマ…

万年筆というアリエッティ

素晴らしい道具ほど、その姿を見ることができない。買ってよかったと思えるものは、実はそれまでの価値しかなく、真に優れたそれは私の気づかないところで生活を回している。借り暮らしのアリエッティのように。しかし、彼女がおりなすキテレツ具合のさじ加…

カフェレクセルとサードウェーブ東京観光

可能性の高杉と別れた次の日、帰りの新幹線までまだ時間があるので東京駅周辺をうろつくことにした。大抵は丸善の本屋で時間を潰すが、今日は皇居のあたりに行ってみることにした。いくつかの交差点を通り抜けると、堀に囲まれた目的の場所が姿を表した。正…

可能性の高杉とコーヒーのある帰省。

東京駅のホームは思った以上に肌寒く、色白い雪がちらちらと舞っていた。堅くなった体を伸ばしながらJR乗り換え口へと向った。隣を大きなキャリーケースを引っ張るおじさんや、赤ん坊を抱いた女性が通り過ぎていく。彼らの服装は洗練されているようで、それ…

威厳のないリーダー/ローマ人の物語19

今年はローマ史を勉強することにした。教科書は塩野七生の『ローマ人の物語』にする。今年のうちに全巻を読破したいが、どうだろうか。途中まで読んでいるので、19巻から始める。 カリグラの暗殺後、クラウディウスは四代目皇帝となった。紀元四十一年のこと…