いったいどのように言葉を紡げばよかったか。それらの質感を確かめないままこうして空気中に放り込む。そうやって酸化されたそれは表面に不動態を生成し、私からの観察を妨げる。
誕生日プレゼントとしてけいろー (id:ornith) さんから池上彰著「学校では教えない『社会人のための現代史』」をいただいた。ありがとうございます!!!!amazonのwishリストに登録していたものだ。私は現代史に疎く、社会人として、父としてこの先うまく生き残れるか多少不安である。池上さんが解説している本なら、手っ取り早く読めるかなと思った次第だ。想像以上に分かりやすかった。
上記の文章からここに至るまでわりと長いブランクがあるため、文章の展開がつかめない。きっと世界大戦によって発生したひずみの二元論を適当になにかにくくりつけて、いろいろなことを語るはずだったのだろう。ただ、ひとつ確かなことはニュースは自分の言葉で語ってこそ意味があるということだ。情報は丸呑みをしてはいけない。必ず咀嚼して何らかの出力をしてやるべきなのだ。なぜかと言われたら、「楽しいから」と答えるしかないけれど。ホッタイ。
宝塚のホッタイが楽しすぎて口ずさんでしまう。ポンポコポンポコ、背景で鳴っているのも趣がある。「世界中の視線を集めてー♪果てしない大空を思い切り羽ばたきたいよね!」汚れのない見事な歌詞だ。
私は綺麗ではないけれど、労働環境の変化によって若干心境に変化が生じていた。仕事が楽しいのだ。自分でもびっくりするくらいクリアに業務に取り組んでいる。今までは「もうこの会社で学べるものはない、さっさとどこかへいってしまおう」と思っていた。全くそんなことはなかったのだ。ひどいおごりだった。この職場には私の知らないことが山ほどあった。空圧・油圧の知識や治具設計、そして機械の修繕などなど……。大変だ、はやくみなに追いつきたい。
過去の悲惨な歴史を知り、その失敗に学びながら、未来を考える。これが、現代に生きる私たちの責任だと思うのです。
p245
池上彰さんはあとがきで上記のように述べていた。しかし、残念ながら私は歴史を知るというフェーズまで達せないかもしれない。自分の過去さえままならないのだ。入社当時の自分はどのような理想を抱いていたのだろう。こうなりたいという思いがあったのだろうか、分からない。過去と現在のギャップがどのような状況かをつかめない。それでもいいか、と開き直っている自分がいる。
ホッタイ。
学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇 (文春文庫)
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