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マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

カフェレクセルとサードウェーブ東京観光

 可能性の高杉と別れた次の日、帰りの新幹線までまだ時間があるので東京駅周辺をうろつくことにした。大抵は丸善の本屋で時間を潰すが、今日は皇居のあたりに行ってみることにした。いくつかの交差点を通り抜けると、堀に囲まれた目的の場所が姿を表した。正月にも関わらず多くのランナーが周囲を走っていた。もう少し中へ入ろうかと入り口を探していると、とんでもない数の群衆が遠くに見えた。近づくとそれはずらあっと際限なく並んでいて、前方には通行整理や手荷物検査のために警察官が何やら叫んでいた。一般参賀というものらしい。ははあなるほど、帰ろう。

 せっかく東京まで来たのだからオシャレな喫茶店に入らないともったいない。最近流行のサードウェーブコーヒーが東京駅周辺で楽しめないか検索すると、ひとつの店舗がヒットした。『カフェ レクセル』はドトールが運営しているちょっと高級なカフェだ。東京駅から徒歩五分。丸の内ビルの四階にそれはあった。入って左側にカウンターがあり、四五人の店員がコーヒーを入れたり、注文をとったりしていた。右側はカウンター席とテーブル席、仕切りの向こうは窓が見えるテーブル席が置かれていた。五十人くらいは入れるのではないか。意外と広い。

 ここのコーヒーは五種類の豆と九通りの飲み方から好きなものを選べるらしい。僕はニカラグアリモンショのハンドドリップを頼んだ。400円だった。数分待つと清潔感のあるカップに注がれたおいしそうなコーヒーがやってきた。ティースプーンが添えられていたが、僕は砂糖もミルクも入れないので必要がない。持ち手を左側に回してから少しずつ飲んだ。爽やかな香りとほどよい甘みがした。それでいて後味はしっかりと苦い。僕は鏡面加工された真球を連想した。なにひとつ凹凸がなく、均一で完成された球体。

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 一時間ほどゆっくりした後、隣の本屋へ行った。持ってきた『ローマ人の物語』は行きに読んだので、帰りに読むものがなかったからだ。コンパクトな店内にも関わらず、雑誌やビジネス本、海外文庫など幅広いジャンルが置かれていた。Fillip K Dickの『ヴァリス』を買った。

 そうこうしているうちに帰りの時間になった。売店でカツサンドとミネラルウォーターを買うと、目的の車両に乗り込んだ。荷物を置いてコートを脱いでいると、新幹線は音もなく走り出した。

 そうして東京を去った。