マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

Ingress初心者日記 第五回 「白ポータルの群生地」

 もう一週間も前の話になるが聞いてほしい。前回、巨大CF作成のプランを夢半ばで壊された僕は次の日もエージェントとして大地をしかと踏みしめていた。今日も社外研修があるが、開始が10時からとやや遅い。そこで僕は始発電車に乗って隣町のファームへ行くことにしたのだ。あたりはまだ暗くそして静かだった。プラットフォームでしばらく待つと、電車が来た。乗り込む。乗客は思いの外多かった。山を登りそうな老人たちと、休日出勤のサラリーマンと、旅行に行くであろう学生がいた。エージェントは僕だけだった。

 目的の駅を降りて、シャッター街を通り抜けた。昨日がまだ続いているおっさんたちを尻目に、僕は今日を生きていた。雲はなく、遠くのほうから太陽がじんわりと顔を出し始めていた。ファームには白ポータルが群生していた。ポータルは大半が青か緑の陣営が支配しているが、どちらにも支配されていないまじりけのないものがある。それが白ポータルだ。彼らに最初のレゾネータ(旗みたいなもの)を立てると、ポータルはその陣営の色になる。それだけではない。レゾネータを立てるごとにAPがもらえる。一つのポータルには最大八つのレゾネータを立てることができるが、各々に125APが手に入る。さらに初回はキャプチャボーナスとして500APが、最後は250APが加算される。

 つまり、白ポータルを全て自分のレゾネータで埋めると、
125 \times 8 +500+250=1750
1750APが手に入るのだ。早朝の時間帯だったからか、僕はファームへ訪れたとき、そこには白ポータルが十はあった。ひたすら、レゾネータを差して差して差し歩いた。その後はリンク祭りだ。つなげられるリンクは全部つなぐ。ときどき青ポータルをXmpバスターで破壊した。

※XmpバスターはFIREを長押しして、白い環が最小になったときに離すと攻撃力が増す。

 そしてレベルが4になった。

 気がつくと一時間が過ぎていた。僕はファームを後にしていつもの喫茶店へ寄った。研修までまだ時間がある。僕はコーヒーを飲みながらだらだらと本を読んだ。