マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

記録-20140814

 毎日が驚きと興奮に満ちあふれた、スリリングな冒険映画であってほしい。そう願う一方で、ゆっくり木陰で休んでいたいという気持ちもある。想いは想いのままで、こちらの世界にはなにひとつ干渉してこない。僕が何を考えようと、世界は回りまた明日が来る。そんな一日だった。

 以前はその日その日にタグをつけて、明確に管理したがっていた。蜂の針から垂れる液体をこびんにしまい込むようなスタンスで。僕がそんな性格ではないことはとうの昔から理解していた。大雑把で忘れやすく、いい加減で無鉄砲だった。感じるのは腹加減だけで、薬味の増減についていける敏感な触覚を持っていなかった。それでもコメントをうち、番号札をとり、座席に座っていたかった。洗われていない試験管を何本も蓄えて、無味無臭の薬品を混ぜ合わせていた。ノートに書くすべも持ち合わせていなかった。空腹だった。

 ここ数日まゆげと水しかのんでません。確かジャガーさんはそうやってロボットを調教していた。彼らの生活は奔放で気ままで、けしからんほどのんきだった。高校生の頃はそんな彼らに憧れて、怠惰なキャンパスライフを過ごそうと決心していた。実際、そうなった。授業は少なく、課題はほどほど。休みは吐き捨てるほどあり、本はそこらじゅうに転がっていた。キャンパスには至る所に可能性が散布されており、僕はそこを歩くだけで何者にもなれる全能感を味わえた。しかしなれなかった。どうにもならなかった。

 依然として空腹のままである。最近は、コーヒーを覚えてしまったので、胃袋にはカフェインしか残っていない。飯は食べる。食べるのだが彼らはどこかへ消えてしまい、一日に二杯のコーヒーがいつまでも居座っている。そんなふうにして、創作意欲が襲ってくる。沸いてくるのではなく襲ってくるのだ。もはや強迫観念と言ってもいい。何か作らなくちゃいけない。make make サムシング。

ステキなサムシングを見つけに行かない?
えっ!?
いいねぇ それ
漠然とした何かを探す旅だね!?

 押す。押す。押してくる。土俵際の駆け引きは好きか?丈太郎が聞いてくる。YES! YES! ひたすら作ろう。作ろう。意識していこう。そんな焦りがなければ、時間は永遠にザ・ワールド。止まったままだ。

ピューと吹く!ジャガー モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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