マトリョーシカ的日常

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【書評/感想】アフィ収入増より支出減が100倍大事/「年収200万円からの貯金生活宣言」

経済学ではないけれど。

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年収200万円からの貯金生活宣言

 経済学を学ぼうフェア第三弾として選んだのはこの本。貯金生活宣言! なんて経済学には入らないかもしれないが需要供給曲線を知るよりも自分の貯金額を増やすことの方が実用的だと思い紹介することにした。

 この本は家計再生コンサルタントである著者が、自身がこれまで約三千八百人の家計を再生した経験を元によりよい貯金の仕方を書いたものである。まず支出から見直すこと、次にあなたが貯金できない理由を示し「貯金体質」に生まれ変わるための方法として著者が作成した九十日間プログラムを紹介。借金にまつわる怖い知識も書かれている。

 アフィリエイトで○○万円の収入を! と意気込むよりまずは手元にあるお金に対してじっくり向き合ってみよう。そう感じさせてくれた本。

固定支出を減らす

 みなさんは節約というとどんなイメージを持つだろうか。光熱費を浮かせるためにペットボトルを湯船に入れて水かさを増す、電気はこまめに消す、特売日の日にまとめ買いをする。夕方のワイドショーの影響からか、僕はこんな印象を持っていた。こんなことをしていたら地味で面倒くさそうでストレスが溜まるのは必然だ。

 著者は節約をするには収入増よりも支出減を考えるほうがいいと書いてあるが、そこから書き加えて固定支出を減らすことが重要だとしている。

一方、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴います。裏を返せば、固定支出はカットしない限り、あなたから永遠にお金を搾取しつづけるものだともいえます。

 固定支出は普段目に見えているようで見えないもの。「これはこの金額だから減らせない」と決めつけるのではなく、なんとか減らせないだろうかと頭をつかって考えてみよう。例えば携帯電話の利用料。契約時に余計なオプションサービスをつけられたままではないだろうか。またスマホを使っている人はガラケーへ転向すればかなりの金額が浮く。違約金がかかるからと躊躇せずにまずは調べてみよう。僕もそうする。

感情+数値で目標を持つ!

 貯金をするにあたり最も大切なのは目標を持つことだ。ただ漠然と何となくお金を貯めようと思うよりも、三ヶ月後に一眼レフが欲しいから八万円貯めるぞ! という思うほうがずっと効果は高い。明確な数値目標を入れるのが大切なことは分かるがなぜ感情も必要なのか、と疑問に思う人には以下の著者の言葉を贈る。

 保証します。本気で願っていることを実現するのに必要ならば、お金は集まってくるということを。お金には気持ちが集まるのです。

 あなたが今手にしている硬貨あるいは紙幣は何千何万人の人の手にわたってあなたの元へやってきている。きっと数え切れないほどの感情が詰まっているのだろう。そう考えると感情とお金は密接に繋がっているものだと分かるはずだ。

秘伝の九十日間プログラムで貯金体質へ

 本書の本丸である九十日間プログラムに言及しよう。これは名前の通り九十日間を一つのスパンとして貯金する計画を立てて実行することだ。給料日からスタートし、一ヶ月ごとに区切りさらにひと月を三分割してTODOリストに書いてあるものを実行する。本の中に見やすい表が書かれているのでこの通りに実行していけば簡単に貯金生活を送ることができる。

 このTODOリストは節約に関係することだけ書いてあるわけではない。「本を読む」「遊ぶ(月一回)」「得意なことで誰かを喜ばせる」など本当に必要なのかと思う項目もある。これは僕も実際にやってみないと分からない。

 家計簿をつけるようにと書いてあるが、市販のものでなくても大学ノートなどで大丈夫とのことなので僕はほぼ日手帳に書き込むことにした。本に書いてあるアドバイスで、消費・浪費・投資をそれぞれ色分けして記入するとよいとあったので参考にしようと思う。

続ける力は僕が持っている強力な武器

 貯金とは非常にスパンの長い作業である。先が長いし、いくらやっても終わりが見えない。著者は貯金生活を続けるために大切なポイントをいくつか述べている。しかし僕は続けることが得意なのでその辺は問題ない。以下では僕が作業を習慣づけるために意識していることを紹介したい。

初期は負荷を極力小さくする

 何か新しいことをするときに形から入りたがる人がいる。またあれこれ一気に制約を付けたがる人もいる。ジョギングをするために専用のジャージを買ったり、毎日三キロ走るぞと無計画に設定したりする。しかしそういう人はたいてい続かない。

 まずは本当にちょっとずつ始めるのがおすすめだ。雨が降っていたらお休みで良いし、ウォーキングでもいい。負荷はあとからいくらでも強化できるのだから無理なく続けることを意識するのが大事だ。

正のフィードバックを得られる仕組みを作る

 作業をしたらなるべくフィードバックを得るようにしよう。フィードバックというと難しく聞こえるかもしれないので成長またはごほうびなんて言い換えるといいかもしれない。どれだけやったかを適当(これ重要)に記録する。ブログに書くのもありだ。そうして成長を実感したり、イイネ!をもらったりしよう。

 正のフィードバックが回り始めたらもう怖いものはない。どんどん続けることができる。

おわりに

 定価1200円のところ、古本屋で315円で購入した。本当によい買い物をしたと思う。

 さてこの買い物が浪費となるか投資となるかは僕次第だ。そしてあなた様次第でもあります。ぜひ手に取ってみてください。