酒を飲みながら小説を読むといつもと違う世界が構成される。しかし乙一作品は酒があってもなくても変わらないかもしれない。今日は乙一のZOOという短編集を読んだ。SFちっくな話もあった。
設定ありきのこれらの物語は普通の小説とはまた別の面白さがある。細かい描写など頭に入れる必要はなく概要から話のオチを予想するのだ。二つの相反する要素は離反するか消されるか同化する。繰り返しはいづれ終わり矛盾はなくなる。このくらいは酔っていてもできる。
本の読み方は様々であるが僕は全てを理解する必要はないと思っている。内容の六割を目に通し三割を咀嚼し一割を記憶する。何年か経ってほんのわずか残っていればいい。そんなスタンスで。
今年は社会人になるのでそれほど書評が書けないかもしれない。でも書き続けたい。息をするように書評を書きたい。時間がある時もない時も楽しい時も悲しい時も、その日その日に適したスタイルで頑張りたい。
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 文庫
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