マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

アナログで読書記録をつけるために京大式カードを使ってみた。

困難

 前々から僕は読書記録のつけかたを悩んでいた。デジタル上では読書メーターやブログに感想を書いているし、アナログでは野帳のほうにちらちらとブログの下書きのようなものを記入していたりほぼ日手帳に読了した本のタイトルくらいは書き込んでいるのだ。しかし一元化してばっちりきっちり読書記録を管理したいなと考えていた。読書ノートを作ることも考えたがあれらはかさばるし切り離せないため本たちの知識を混ぜ合わせることができない。

 そうしてamazonで読書カード、単語カードなどを調べていると適したカードの存在を知った。
情報カード B6 京大式 C-602

 京大式カードである。これは梅棹忠夫さんが著書「知的生産の技術」で紹介しているカードであり多くの研究者や技術者に使われているようである。大きさはB6版で堅さははがきくらい。ノートのような罫線が横に走りさらに縦の罫線がカードを一対四に分割している。「これだ」僕が探し求めていたのはまさにこれ。早速昨日読んだ乙一さんの作品の読書記録を記入してみた。

http://instagram.com/p/hg2M9vhBNp/

 通し番号と書名、著者名、読了日、かんたんなあらすじを書けば形にはなるだろう。細かいところはこれからブラッシュアップしていけばよい。

アイデアどうしが結合するとき

 学生の間で大人気の「思考の整理学」において著者の外山滋比古は第一次情報をメタ化し二次三次の次元に情報に高めることの重要性を説いている。

 思考や知識の整理というと、重要なものを残し、そうでないものを、廃棄する量的処理のことを想像しがちである。
(中略)
 本当の整理はそういうものではない。第一次的思考をより高い抽象性へ高める質的変化である。いくらたくさんの知識や思考、着想をもっていても、それだけでは、第二次的思考へ昇華するということはない。
(中略)
 一次から二次、二次から三次へと思考を整理して行くには、時間がかかる。寝させて、化学的変化のおこるのを待つ。そして、化合したものが、それ以前の思考に対して、メタ思考となる。

思考の整理学 (ちくま文庫)

 新しいアイデアを得るにはただ情報を集めているだけではだめで、それを自分也にアウトプットしてさらにまとめあげることが大事なのだ。ブログでもそれはできそうだが読書カードを使えばさらに楽になるはずだ。

 がんばってみよう。


知的生産の技術 (岩波新書)
梅棹 忠夫
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