マトリョーシカ的日常

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【書評/感想】資本論に適用されない社会が生まれてきた/「まんがで読破!資本論」

資本論を学びたい

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資本論 (まんがで読破)

 教養を深めようキャンペーンもそろそろ終わりが見えてきてあとは経済学と物理学を残すだけになった。資本論を読めば経済の土台が理解できるだろうと思って岩波文庫で読もうと思った。しかし量が多い。これはきっと読む気が失せるし書評を書くのも一苦労だ。というわけで今日は楽をして漫画で読破シリーズの資本論で一本。


 正直言って漫画じゃなかった方がよかったかもしれない。あるストーリーに資本論のエッセンスが盛り込まれているという内容なのだがそのストーリーの方に注目してしまって肝心の資本論の中身が分かりにくいのだ。薄まっているというか散逸しているというか。古文漢文等は漫画にした方が頭に入ってきやすいと思うが思想や哲学は文章の方が抽象的で普遍的でいい感じにぐいぐいくる。

 それでも得るものはあった。この本の要点は労働者は労働力が唯一の収入源でありさらにその労働力は雇い手によって初めて機能すること。また、資本家は余剰価値から利益を得ているがその余剰価値は人間の労働力によってのみ得られるということだ。機械には余剰価値は生み出せない。どれだけの燃料でどれだけ動くかが決まっているから。

 資本主義は強い、そして恐ろしい。でも僕は違和感を感じた。今の社会ではこの考えは通用しないのではないか。インターネットの存在で何もないものから新しい価値を生み出す現象が起きているからだ。ネットがもたらす経済圏の変化は池田仮名 (id:bulldra) さんが以下のエントリで詳しく述べている。

夫婦で共働きする事を「ダブルインカム」と言いますが、それぞれがネット上の分身を稼働させてインカムを得るという「クアッドインカム」でポートフォリオを組む事になると著者は指摘します。それができれば1つのインカムではハイリスク・ハイリターンを狙ったり、子育てのために使おうといった事も簡単になります。


いまさらだけど梅田望夫の『ウェブ進化論』って正しかったよね - 情報学の情緒的な私試論βいまさらだけど梅田望夫の『ウェブ進化論』って正しかったよね - 情報学の情緒的な私試論β

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者:梅田望夫出版社/メーカー:筑摩書房発売日:2006/02/07メディア:新書購入: 61人クリッ...


 漫画の中ではチーズ会社の雇われ社長が主人公なのだが、彼は資本家のアドバイスにしたがってより利益を得るために従業員に厳しくあたっていく。人間はただの労働力なのか、人間は人間じゃないのか。そう悩む社長、クビになる社員、路頭に迷う子供たち。もしこの時代にネットがあったらどうなっていただろう。チーズをネット販売したり家庭用チーズの作り方をブログに載せて広告収入を得たり、もっと生きやすい社会になっていたのではないか。


 やはり漫画では資本論を理解することが出来なかった。しかしこれを起点にして資本論やそのほか経済学に関する書物を読みあさっていこうかな。


一巻二巻あわせて読んだ方がいいかも。


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