マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

【書評】僕の前世は自由人/「MY NAME IS MEMORY 」

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マイ ネーム イズ メモリー (新潮文庫)

 

千年単位の恋愛

 前世の記憶を保ちながら輪廻転生をつづけるダニエルは、はじめの記憶の時に出会ったソフィアを助けられなかったことを悔やんでいた。生まれ変わるたびに彼女の魂を探し、ついに2000年代に同じ高校の生徒として出会うことができた。

 しかし当のソフィア、今のルーシーは彼のことを覚えておらず、急に迫ってきた彼を拒絶してしまう。

 二人の恋の行方は……?

 
 小説のレビューはいつも書きづらい。要点を箇条書きで抜き出すことができないからだ、素晴らしい作品であればあるほど、全部を書き写さなくてはその良さを現すことができない。

 かといって、何も書かないのもよくないので、感じたことをつらつらと述べていく。

 前世の記憶を受け継げるというのはとてもうらやましい。何でも知っているから、その知識だけで生活できそうだし、何より全部わかるのは楽しそうだ。作品内で主人公が古めかしい楽器を手に取り、その起源を説明し演奏するシーンがある。きっと何でもできるんだろうなあ。

 この本を読んで、自分の前世はなんだろうと考えてしまった。特に不自由なく生活できているからひどく悪いことはしていないだろう。あと、武士ではなかったはず。刀を振り回して敵をやってけるなんて怖くてできなかっただろうし。

 どこかで百姓でもやっていたのかな。


 


 えーもう終わり?というところで小説が終わってしまったが、実はこれ三部作の第一部らしい。つづきはいつ出るのか。とても気になる。